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遠距離
「遠距離〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遠距離の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放送された遺言」より 著者:海野十三
最初の機械の百五十倍に達する感度を備えた装置を作り上げ、これで数万光年に相当する
遠距離にある遊星からの無線電話もたやすくとらえたうえで、これをエスペラント語に変....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
にかくこの発見はニュートンの同時代の学者のすべてから盛んに歓迎された。もっとも、
遠距離にある物体間に力の作用があるということ、また遊星が真空の中を運行していると....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
る。 飛行機も軍艦と同様である。飛行機によって敵をいためるのではない。迅速に、
遠距離に爆弾等を送り得ることが、飛行磯の兵器としての価値である。 もし殺人光線....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
送話器の中に投げこんでいた。 その壁体と丁度反対の壁には、配電盤やら監視机や、
遠距離|制御器などが並んで、一番右によった一角には、真黒な紙を貼りつけた覗き眼鏡....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
になった。 そのかいがあった。 それは翌日のことであったが、操縦士のところへ
遠距離レーダー係から、 「前方に宇宙艇らしい形のものを感ずる、方位は……」 と....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
苦境に陥っては、二人は予《かね》ての秀吉の言葉に依って、会津の蒲生氏郷とは随分の
遠距離だが其の来援を乞うよりほか無かった。一体余り器量も無い小身の木村父子を急に....
「超人間X号」より 著者:海野十三
いに探しているものの前に出ることができた。 「ああ、この機械にちがいないです。『
遠距離《えんきょり》制御台RC一号』というネーム・プレートがうちつけてありますよ....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
さらだ。最短距離の茂手木よりも辰男の方が往復に有利と見てよい。辰男の位置の場合、
遠距離ということは苦にならないのである。暗幕に沿って歩けばよいのだ。 こうして....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
通り水色の服をきていた様で御座居ますが、これが一向に見覚えのない、と申しますより
遠距離で容貌その他の細かな点が少しもハッキリ見えないので御座居ます。妾は立止った....
「成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
とても出せないようなスピードも、成層圏では比較的楽に出せる。 そういうわけで、
遠距離へとぶときには、一旦成層圏へとびあがって、そこを飛行するのが時間的にも燃料....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
急行列車が駅にとまると、二人か三人の私服刑事らしき人物が車内の人物の面相を読みつつ窓の外を通りすぎる。私の終戦後の
遠距離旅行はこの正月からのことであるから、こういう人物の駅々の影のような出迎えが....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
林に職を持つ中小の勤人であろう。 恐らく伯林市から離れて近郊に住宅を持つ勤人の
遠距離の住宅地の一つなのであろう。それ故に田舎町にしては小ざっぱりとして閑かであ....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
られる場合。 「これを説明する際」とここでフエル博士は云う。「この種の殺人を僕は
遠距離犯罪、或は氷柱弾犯罪という名で一括して分類していいと思う。氷柱を利用する場....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
私はその後ある所でその鉄砲を一梃見ました。もちろん新式の物ではあるけれどもあまり
遠距離に達しない。到底合戦の時の間に合いそうには思われない。しかしチベット人は実....
「西航日録」より 著者:井上円了
四時、ボンベイに着す。 カルカッタよりボンベイまで汽車の里程、一千四百マイルの
遠距離なるに、その間一、二の小山脈なきにあらざるも、そのほかは平々坦々、山なく丘....