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遡上
「遡上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遡上の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。
いいあんばいに、いつのまにか実に明るい月がかがやいていました。夜は風景を
遡上《そじょう》して見せるけれども、月は時と人とをして、時間の上に超然たらしめる....
「夏」より 著者:寺田寅彦
記入することをやっている。河の流れをたどって行く鉛筆の尖端が平野から次第に谿谷を
遡上って行くに随って温泉にぶつかり滝に行当りしているうちに幽邃な自然の幻影がおの....
「香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
日本では、四季を通じて最も水温の低い川の一つである。五月下旬から六月上旬、若鮎の
遡上最も盛んであるという頃に、水温は摂氏の八度から十二度くらいを往復している。 ....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
として釣りめぐれば殊のほか足場がよろしいのである。この川もまた震災後はじめての大
遡上であると、沿岸の漁師が喜んでいるほど鮎が多い。鬼柳の堰に、メスのように光る若....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
。赤谷川は、水温が割合に高いために、後閑まで旅してきた本流の鮎は、この支流へは、
遡上しなかった。 赤谷川は、下流から中流へかけては、山女魚専門の川である。上流....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
でない。利根川は中部日本では、最も水温の低い川である。五月下旬から六月上旬、鮎の
遡上の最も盛りだという頃、九度から十一、二度を往復している。銚子口や江戸口から、....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
と声をかけられてハッとした。どうするもこうするもない。私達の目的は初めから平まで
遡上することにきめてある。今更案内者からこんな相談を受けようとは思わなかった。し....