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「遣い物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遣い物の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
の」と、お花が訊いた。 「あとで判りやす」 又蔵は笑いながら行ってしまった。お遣い物の主《ぬし》は結局判らなかった。しかし、こんなことはさのみ珍しくもないので....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るのかね」 「文字吉は実相寺門前の師匠ですが、小三津をたいへん贔屓にして、楽屋へ遣い物をしたり幟をやったり、近くの料理屋へ呼んだりしたので、小三津の方でも喜んで....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ばすぐに判るとのことであった。どこへか持参するというからは、なにかの事情で権門へ遣い物にするのであろうと喜右衛門は推量した。立ちぎわに侍はまた念を押した。 「か....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女中に鮨の大皿を運ばせて来た。どこからか届けて来たと云うのである。商売柄でこんな遣い物を貰うのは珍らしくない。すぐに茶をいれさせて、半七ら三人は鮨を喰いはじめる....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
、錦手の結構な蓋物へ水飴を入れたのを、すうっと持って参り、 喜「お上屋敷からのお遣い物で」 とお枕元に置く。お次の隔を開けて両手を支え、 五「はア」 と慇懃....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
林美雲が一点だけ牙彫の中に混って出品しました。 発会式は非常な景気で諸万からお遣い物などが来て盛大を極め、会合するもの三百人以上で予期以上の成功であった。 ....
鴻ノ巣女房」より 著者:矢田津世子
まり喜ばない。お貰い物が殊のほか好きで、それへ熨斗紙を掛けかえたりしては他家への遣い物にしたり、あれこれとひとりで忙しがっている。ぎんには主人の云うことなすこと....
こども風土記」より 著者:柳田国男
じく、われわれが最小限度、守らずにはおられぬ御義理だったので、単なる気まぐれのお遣い物を真似ているのではなかった。 遊戯にはままごと・鬼ごとに限らず、下にコト....