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遣らかす
「遣らかす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遣らかすの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
には舟小屋が有って、未だ誰も乗った事のない、新しい小舟が有る、之を卸して進水式を
遣らかすも妙だろうと、独りで曳《えい》やッと引き卸し、朝風の冷々するにも構わず楫....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
貴方、直ぐにとおっしゃって、……お支度は、…… 晃 土橋の煮染屋で竹の皮づつみと
遣らかす、その方が早手廻だ。鰊の煮びたし、焼どうふ、可かろう、山沢。 学円 結構....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
じゃでの。」 「へい、」と妙な顔をする。 多磨太、大得意。 「何よ、また道寄も
遣らかすわい。向うが空屋で両隣は畠だ、聾の婆が留守をしとる、ちっとも気遣はいらん....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
姉さんがむつぎにくるまった形になった、はははは、縫上げをするように腕をこうぐいと
遣らかすだ、そう、そうだ、そこで坐った、と、何ともないか。」 「ここが痛うござい....