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「遣り出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遣り出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
てみましょう。それで足りなければ探っても見ましょうが……」 と云うのでベラベラ遣り出したのを聞いている中に吾輩ふるえ上ってしまったよ。この貧乏な瘠せおやじが、....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
思うと、すでにそこで二つの真鍮のコップを叩いて「がら・がら・がら・ぶるるるる」を遣り出している。蹴り飛ばして前進するわけにもゆかず、と言って、愚図々々立往生をし....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
りいる老女迄が、今日は愛相よくこういうので、待っていたとばかり女中共、芸尽くしを遣り出した。 義太夫、清元、常磐津から、団十郎の連詞の口真似、阿呆陀羅経からト....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
こでは余計な思案はいらない。 先ず広い海に往って始めるのだ。 最初は小さい所から遣り出して、 極小さいものを併呑して恐悦がる。 それから段々大きくなって、 うわ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
たしか。」 「玄人ですかな、あれで。」 「素人稽古の時はよく褒められたが、本気に遣り出してから以来、さっぱり褒めてもらえぬと悄気ていましたよ。そんなものでしょう....
それから」より 著者:夏目漱石
助は平岡を子供視し始めたのである。けれども両人《ふたり》が十五六間過ぎて、又話を遣り出した時は、どちらにも、そんな痕迹《こんせき》は更になかった。最初に口を切っ....