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遣り直し
「遣り直し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遣り直しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ンマと首尾よく乗り移れたらお手拍子喝采どころじゃない。吾輩の精神科学の研究は全部
遣り直しだよ。魂が『乗り移る』とか『取り憑く』とか『生れ変る』とかいう事実は、そ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
いたにも拘らず、そのままにして、志免警部の活躍に一任しておいたのであったが……。
遣り直し……
遣り直し……。 読者は嘸かし自烈たいであろう。私もうんざりしてしま....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
老巧の粟生氏の技倆を以ってしてもナカナカ翁の指南通りに出来ないので、何度も何度も
遣り直しを喰っている。新米の古賀氏は何の「箙」ぐらいと思っていたのに案に相違して....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
氷のように冷めたい床の上に、又無器用な体つきで、ゴロンゴロンと幾度も「逆立ち」を
遣り直していた。 饑じさと、恐ろしさと、苦痛と、寒気と、そして他の座員の嘲笑と....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
まった自分の息は取り還せるわけはないからな。ではいっそ、何も彼も初版どおりにまた
遣り直しだな。それも大変だな、印刷所が今度は怒るぜ、さんざん直させてまた逆戻しと....
「懸巣」より 著者:室生犀星
声を真似して非常に低い声でぶつぶつ囁いている。囁きながら自分でも苦心するらしく、
遣り直し遣り直し遣っている。隣の寺の森に去年から急に鴉がやって来て、一番高い樹の....