遣り込める[語句情報] »
遣り込める
「遣り込める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遣り込めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
逃げよりも朝逃げの方が、貴方のお目には貴婦人らしく見えましょうネエ」何方まで余を
遣り込める積りだろう、併し余は相手にせず、食事の終るまで無言で有ったが、頓て叔父....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で、当主次兵衛の兄である。次兵衛は兄と闘うことは好まない。仲裁人らも兄を手ひどく
遣り込めるに忍びない。そこへ附け込んで次右衛門は飽くまで横ぐるまを押すのである。....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
菊田様てえ方で、悪人の有助ばかり贔屓いして私をはア何でも彼んでも、無理こじつけに
遣り込めるだ、さっぱり訳が分らねえ、其の中に御用の間を欠いた、やれ何の彼のと廉を....
「三郎爺」より 著者:宮本百合子
に見える。何でもつけつけと、赤面しようが、冷汗をかこうが、お構いなしに真正面から
遣り込める。 けれども、人に嫌われもするそれらの点を、その開墾地の旦那様と云わ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。
ユホハイザ。ハイザ。ヘエ。
腰にお前の手が障る。
心安立、馴染振、余り早いと
遣り込める。
女夫約束固めても
騙した人はたんとある。
構わず騙して連れて退く。....
「それから」より 著者:夏目漱石
から、相手を遣《や》り込めるのを目的とする様に受取られる。実際を云うと、彼程人を
遣り込める事の嫌いな男はないのである。 「何も己《おれ》の都合ばかりで、嫁を貰え....