遣る気[語句情報] »
遣る気
「遣る気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遣る気の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
癒《なお》らないもんだから、試しに遣って見たらどうだろうって勧められて、とうとう
遣る気になったんですって、どうせ高い御祈祷代を払ったんじゃないんでしょう」 健....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
になるだろう。笑っちゃいけない。そんな千載の一遇のチャンスにぶつかれば吾輩だって
遣る気にならないとは限らない。禿頭と鉄鎚の誘惑に引っかからないとは限らない。人間....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
さんがこの上無理に刺青をすれば、どうしても死ぬに決まっているが、それでも構わずに
遣る気か、どうだと云って、噛んで含めるように意見をすると、当人ももう大抵覚悟をし....
「家」より 著者:島崎藤村
うんだ。どうだネ、お前は――俺は一人位貸して遣っても可いと思うんだが」 「貴方は
遣る気でも、私は遣りません――そんなことが出来るか出来ないか考えてみて下さい――....
「四十八人目」より 著者:森田草平
反向するような主家の再興に力を尽していた。あるいは主家の再興は再興、仇討は仇討で
遣る気であったと言うかもしれない。しかし主家を再興した後で、仇討のできないことは....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
。 ――私、どうしても嫌いな男や、私に何も呉れ無かった男にはいくら最後でも何にも
遣る気はしないけど、あなたは可成、私の望みにかなって下さったわね。ムッシュウ・小....