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遣わす
「遣わす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遣わすの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
わに侍はまた念を押した。 「かならず間違い無しにとどけてくれ、あと金は引きかえに
遣わすぞ」 しかし自分はこれから他へ寄り道をして帰るから、日が暮れてから持参し....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
急じゃ。いつまで待てど暮せど埒あかず、あまりに歯痒う覚ゆるまま、この上は使いなど
遣わすこと無用と、予がじきじきに催促にまいった。おのれ何ゆえに細工を怠りおるか。....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
。 右の条々に該当する者共、この建札目にかかり次第予が屋敷へ参らば、金子一両ずつ
遣わすべし。 本所長割下水、傷の旗本、早乙女主水之介。 「ウフフ。あはは。さぞ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ゆえ、ひと搦めに召し捕ったものじゃ。ならぬ！ ならぬ！ なりませぬ！ この者共を
遣わすこと罷りならぬゆえ、とッとと帰らッしゃい！」 「いやはや困った御笑談を申さ....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
い者達の懐中を思うてやりたい。決断致すぞ。予は決断致してあすにも交易を差し許して
遣わすぞ。のう。多井、対馬の考えは誤っておるか」 「さり乍ら、それではまたまた―....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
まし、と云ったほどにも拘らず、天下に一ツの鐙故他に知る者は有るまいけれど、模品を
遣わすなどとは吾《わ》が心が耻《はず》かしい、と云って真物を与えた。そこで忠興も....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
人の由、部屋住みのまま百石を取らせる、早々殿中へ差し出すよう、近習として召し使い
遣わす」 「これはこれは分に過ぎたる有難きご諚ではござりますが、葉之助儀は脳弱く....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
堺の商人、商人の取引、二言は無いと申したナ。木沢殿所持の宝物は木沢殿から頂戴して
遣わす。宜いではござらぬか、木沢殿。失礼ながら世に宝物など申すは、いずれ詰らぬ、....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
ぞろぞろ見付かるで。ああ遣って印をして、それを目的にまた、同好の士な、手下どもを
遣わす、巡査、探偵などという奴が、その喜ぶこと一通でないぞ。中には夜行をするのに....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
えて居たが、 「利休、茶碗はくれてやれ」 余儀なさそうにやがて云った。 「は、
遣わすのでござりますか？」 「うん、そうだ、くれてやれ」 「木隠は名器にござりま....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
成敗、為るだけの事は為る。廻国中の話の種。黒姫山の裾野にて、若衆の叩き払い致して
遣わすぞ」 力に委せて武道者は、笞刑を美少年に試みようとした。 「この上は是非....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
は仏公使が浅田の診察を乞うは日本の名誉なりとの考にて、早速これを許し宗伯を熱海に
遣わすこととなり、爾来浅田はしばしば熱海に往復して公使を診察せり。浅田が大医の名....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
以って押通された。多少尊大に過ぎる煬帝の国書を何事も仰せられず取納め、こなたより
遣わす国書は依然堂々たる対等的のものを以ってなされた聖徳太子様の外交は、硬軟自在....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
復は取次がない。ですからもし民間の人が手紙を往復するという場合には自分の家の者を
遣わすかあるいは人を雇わなくてはならぬ。
その夜兵舎では私を立派な寝台の上に寝....
「粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）」より 著者:三遊亭円朝
へ対して無礼を云掛けるとは免されん、捨置き難い奴なれど、修行の身の上なれば免して
遣わすから、サッサと往け」 甲舁「此ん畜生、何処から出やアがった、此ん畜生ヤイ、....