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適々
「適々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
適々の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
い病気が現われた時に病気が発生したのではなくて、発生そのものは遠い以前にあって、
適々何かの誘因で、それが突然現われるものであることは、多くの人の知っていることだ....
「運命」より 著者:幸田露伴
。王騎射|尤も精し、追う者王を斬るを敢てせずして、王の射て殺すところとなる多し。
適々高煦、華衆等を率いて至り、追兵を撃退して去る。 燕王張玉の死を聞きて痛哭し....
「連環記」より 著者:幸田露伴
散な庭のさまは流石に佳趣無きにあらずと思われる。予行年|漸く五旬になりなんとして
適々少宅有り、蝸其舎に安んじ、虱其の縫を楽む、と言っているのも、けちなようだが、....
「性格としての空間」より 著者:戸坂潤
う概念を利用して空間の問題を解くのではなくして、始めからこの対立を構成しておいて
適々空間をその一項として※入するに止まっている。形式としての空間を利用して、内容....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
あっては、或る他の一般的な事情からそう呼ばれているものの内に、恰も今の「内容」が
適々《たまたま》含まれて来るであろうと思われるからである。普通に範疇――認識論的....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
たるは、同人が従来あまり経験したる事なき異状なる出来事なる旨陳述せるが、右は又、
適々以て、その後の睡眠間に於ける夢遊状態の存在を指示しおれる一徴候と認め得べき理....