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適中
「適中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
適中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
避難坑は、志々度博士を最高指導者として護られていた。 北見博士の予想はみごとに
適中して、ついに第五氷河期は来たのであった。火山からのおびただしい噴出物は、高空....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
た。そのうちに主人公の用事が済むだろうと思って……。 だが、その予想はなかなか
適中しなかった。主人公は依然として器械台に喰いついているように、一向離れる気配が....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
という音だけは聞いたそうな。近いところでは案外音がしないという話があるが、それに
適中する。 近所の人もわりあい落着いている由。この際引越しても輸送がうまく行か....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
て語るのだった。 私は夫人の話すところを聞くうちに、先程私の抱いた予感が見事に
適中しているのに驚いた。夫人の語るところによれば、キャプテン深谷氏は昨夜もあの奇....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
まの安吉の体へ、直接の不安を覚えるようになって来た。 しかし、その不安は、全く
適中していた。恰度その頃鰊倉庫の横丁では、とり返しのつかない恐ろしい惨劇が持上っ....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
が二、三間毎についているが、右側には全然ない。 私の胸は高鳴りはじめた。予想が
適中したのだ。つまりそのスキーの主は、左手には杖を突きながら、右手には杖を突くこ....
「大脳手術」より 著者:海野十三
た。こんごゆだんをすると、とんでもないことになるぞ。はやみみせいより” 予感は
適中した。珠子は私の脚を和歌宮先生から買取り、そして彼女が予ねて愛する男へ捧げら....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
手紙を書いたのだった。 炯眼なる金先生|足下。まず何よりも、先生の御予言が遂に
適中したことを御報告し、且つ驚嘆するものです。 金先生足下。ピポスコラ族には、....
「不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
うなるな――と思うと、きっとそのようになってゆくのだ。おかしいほど、乃公の想像が
適中するのだよ。それからもう一つ奇妙なことがある。それは乃公のこの顔だ。その夢の....
「妖怪学」より 著者:井上円了
妄想より生ずるもの) 心理的妖怪┤ │経験的(平常の経験上、事実の符合
適中するの類) └超理的(理外の理にして人知以外にありと想定するもの)....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
。田舎の暦はすべて、かかる事柄のみを記したるものである。しかして、その裏に前年の
適中した事実を挙げてあります。これはことごとく
適中するわけには参りませんが、十中....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
知了するを得たり。 ここにおいてか、予はさらに思う。曩日の感夢、おおむね事実と
適中するもののごとしと。これ、そもそも予が疑団いよいよ凝結して、氷釈するあたわざ....
「迷信解」より 著者:井上円了
る方は、これを人に伝うるのかえって己の不面目と心得、秘して他言せず、これに反して
適中したる方は、大いにそのことを吹聴するようになる。これ、
適中せる卜筮談の世に多....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
えば、従って応ず。かくのごとくにして過去、未来のことを問うも、その応答、たいてい
適中せざるはなし。また、コックリ様は女子を好むなどと申して、三人のものも一人の崇....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が真に人類の思想信仰を統一すべき霊格者であることが絶対的に必要である。仏の予言の
適中の妙不可思議が私の日蓮聖人信仰の根底である。難しい法門等は、とうてい私には分....