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「適宜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

適宜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
き出すことができる。そうして得られた新しい説はビュッフォンの説とラプラスの説とを適宜に混合したものとも見られるのである。 光輝の強い恒星アルクトゥルス(Ark....
深夜の市長」より 著者:海野十三
。……それから雁金検事に伝えて下さい。例の問題につき協調は成らなかった。私はすぐ適宜の処置を講ずるから……とネ。では……」 といって、白い毛布の間から健全な左....
人間灰」より 著者:海野十三
嘗めた。「その次は……」 「もうそれきりです」 「うん、これは御苦労だった。では適宜に引取ってよろしい」 巡査は署長の方へ向いてペコンとお辞儀した後、側を向い....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
って相当の被害あるべく、又非常時に際して種々の流言蜚語あらんも、国民は始終冷静に適宜の行動をとることによりて其の被害程度を縮少し、空襲|怖るるに足らずとの自信を....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
と新聞記者との省内会合席上、出版界の話が出たと伝う。近く処理あるべく、執筆者も亦適宜処断あるやに伝う。 これも然方なし、勝てば官軍、負くればなり。 ◯岸本大尉....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
て入った水産試験所は関西の大きな湖の岸にあった。Oという県庁所在地の市は夕飯後の適宜な散歩|距離だった。 試験所前の曲ものや折箱を拵える手工業を稼業とする家の....
地球要塞」より 著者:海野十三
」 「ちがう。日本民族を叩きだすのだ」 「では、叩きだして、どこへ送るのか」 「適宜《てきぎ》に使役《しえき》するつもりだ。家僕《かぼく》として、日本人はなかな....
空襲警報」より 著者:海野十三
した。その目的は、S国の強力なる空軍が、わが帝国領土内に侵入を開始したのに対し、適宜の防衛を行うためであります。皇軍の各部隊は既にそれぞれ勇猛|果敢なる行動を起....
」より 著者:池谷信三郎
取調べや、智能調査、精神鑑定を行った。以下に書きつけられた会話筆記は、その中から適宜に取りだした断片的の覚書である。 問。被告は感情に何かひどい刺戟を受けたこと....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
力が、心地よき安静によりて完全に本復せる時、はげしき屈托の為めに欝屈せる脳力が、適宜の娯楽によりて完全なる働きを取り戻した時こそは、他界の指導者が働きかけるのに....
発明小僧」より 著者:海野十三
構造ニシテ加熱板上ノ金網面ニ、生芋ヲ置キテ、先ズ半蒸焼トナシ、後コレヲ取出シテ、適宜ニ切断シテ、塩ヲ散布シ、多孔板上ニ載置シテ完全ニ蒸焼ス。而シテ金網面ニハ更ニ....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
ちかつ努力を必要としないからそれだけ容易なわけである。どんな低いささやきも機械が適宜に拡大して観客の耳にまで持つて行つてくれるのだから世話はない。そのかわり機械....
J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
り離し、独立的に取出して来てみても充分に読み応えはあろうと思われる。それで以下、適宜抄訳意訳に簡単な註釈も加え御紹介しておきたい。 まずフエル博士は、作者カー....
妖怪学」より 著者:井上円了
、かつてその本国にあるときこの法を知りたるものにて、その下田にあるの際、手もとに適宜のテーブルなきゆえ、臨時の思い付きにて、竹と蓋とをもってこれに代用したるなら....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
。竹の寸法、縄の巻き方、飯蓋、風呂敷の装置等は、必ずしも前述の法式によらざるも、適宜に執り行ってしかるべし。また、これを試むるに当たりて、あるいは衆人一同に「コ....