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適意
「適意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
適意の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
びに吾が活力をなるべく制限節約してできるだけ使うまいとする工夫と、また自ら進んで
適意の刺戟を求め能《あと》うだけの活力を這裏《しゃり》に消耗して快を取る手段との....
「草枕」より 著者:夏目漱石
かげん》に出た、重い露を、舌の先へ一しずくずつ落して味《あじわ》って見るのは閑人
適意《かんじんてきい》の韻事《いんじ》である。普通の人は茶を飲むものと心得ている....
「妖怪学」より 著者:井上円了
し、たれびとにてもこれを試みんと欲せば、行灯にてもランプにても、または柱にても、
適意のものに対して五分ないし十分間、合掌礼拝すべし。しかるときは、画像、木像に対....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
のみな弁当を携えともに水を渡りて、あらかじめ期したる場所に至り舟をとどめて、男女
適意に野遊をなし、晩に至りて再び舟に乗じて帰る。当日切符より得たるところの金は、....
「それから」より 著者:夏目漱石
代から一種の読書家であった。卒業の後も、衣食の煩《わずらい》なしに、購読の利益を
適意に収め得る身分を誇りにしていた。一|頁《ページ》も眼を通さないで、日を送るこ....