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「適者生存〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

適者生存の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
中に拡がって、とても女子供や老人と構ってはいられない。生存競争とか優勝劣敗とか、適者生存とかいう学問上の言葉を、一番手っ取り早く説明するのは電車の昇降であるが、....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
しそれらは栄養生殖に不適当であるためにまもなく絶滅したと言って、ここに明らかに「適者生存の理」を述べている。残存し繁栄した種族は自衛の能力あるものか、しからざれ....
俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
金銭の力で招致することのできないものであって、やはり進化論的の意味での自然淘汰、適者生存の理によるものであろうと思われる。この七五、また五七は単に和歌の形式の骨....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
夫は社会科学的範疇体系から来る――は、もはや物理学や生物学の法則ではない。例えば適者生存とか自然淘汰とかの法則が生物界に行なわれたとしても、それから社会の法則を....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
。 ダーウィンによれば、一定の種が後世まで残るのは、自然淘汰・生存競争・による適者生存、に他ならないのであるが、クロポトキンの『相互扶助論』(L'Entr'a....
外来語所感」より 著者:九鬼周造
ファーターランド」といった方が遥に荘重に響く。 第三の反対理由は言語の世界にも適者生存の自然|淘汰が行われている、人為的な強制などでは、言語の改廃は困難である....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の中に移して行ったから、個人の権利の主張が直ちに開拓者的自在性、自信、腕で来い、適者生存ということのむき出しの現実とつながって、ドイツ風な教養小説の精神、個性の....
家庭の人へ」より 著者:寺田寅彦
く見えなくなってしまってそれっきり永久に消えてなくなってしまったのである。これは適者生存自然淘汰の原理によって、元来寒暖計などあるまじき原始人の風呂場にあった寒....
天を怖れよ」より 著者:小川未明
て、今日の如く、人類がこの地球の征服者であると誰が確信するものがありましょうか。適者生存は、犯し難い真理であります。驕る者久しからず、これを思えばもっと人間は、....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
のが、果して社会に跡を絶った訳ではない。生存競争は相変らず激烈であり、自然淘汰、適者生存の原則はどこまでも行われている。過去におけるが如き賤民の名こそなけれ、名....