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「適薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

適薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
びせかけましたものでしたから、まことに春先ののぼせ引き下げにはこれこそ天下一品の適薬です。一杯一杯と浴びるごとに、しだいしだいと心が静まったとみえて、ややしばし....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に、かの腫物は眉をよせ、口を閉じて、それを食おうとしなかった。 「占めた。これが適薬だ」 彼は小さい葦の管で、腫物の口をこじ明けて、その管から貝母の搾り汁をそ....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
。 正隆の脳病には、何より生活の変更が第一だと心づいて、可愛い子供の病気に使う適薬を探すような熱中さで、相当の婦人を物色した未亡人は、選択を正隆に委せる心持は....
丹下左膳」より 著者:林不忘
だだッ児《こ》の虫封じに、しばしばその名を用いられた。これじゃアまるで、小児科の適薬みたようです。 冗談はサテおき。 司馬道場では峰丹波から数えて二番目の使....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。こまやかに作用します。神経の持久力のために、その鎮静のために。こういう薬が丁度適薬として発見されるに到った私の条件もうれしさの一つです。 さて、きょうは、あ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
につくでしょうが、きっとあなたは、このお手紙がきょうついたのはつく折としても大変適薬的だったということがおわかりになるでしょう。それは、きのうの手紙をおよみにな....