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適量
「適量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
適量の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
を少しでも涼しくしようとして嘘をつくのだけれども、嘘は酒とおなじようにだんだんと
適量がふえて来る。次第次第に濃い嘘を吐いていって、切磋琢磨《せっさたくま》され、....
「眼帯記」より 著者:北条民雄
るで泣きべそかいた子供より見っともないぞ」 「ちえ。俺は良い気持さ」 やがて
適量の硼酸水を終わると、私は手拭《てぬぐい》で貌を拭《ふ》いた。さっぱりとした気....
「砂糖・健忘症」より 著者:宮本百合子
たい真実として存在しなければならない。砂糖の必要量がとれない条件があるからこそ、
適量の必要が科学的に主張されなければならない。日本の主婦の科学精神がめざまされな....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
分量を加減するに異ならず。女子の方に適宜なれば男子の方は薬量の不足を感じ、男子に
適量なりとすれば女子の服薬は
適量にして必ず瞑眩《めいげん》せざるを得ず。女子は男....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
いは、酔ったら、すぐ、ねるに限る。酔いがさめては、ねむれない。木村は、酒は自分の
適量しか飲まず、おそくまでワアワア騒ぐと良く睡れるたちで、自分の流儀通りに、ワア....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
迷信はまったく流行してしまった。しまいには私もまた、土曜日に許されるグロッグ酒と
適量の鎮静薬と、神経強壮剤とをあわせ用いようかと、心が傾いてくるのを覚えてきた。....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
キャナン版、第二巻、三二四頁。
(訳者註二)同上、三二五頁。
もしこの租税が
適量であり、そして国の事情によりその国が静止的かまたは進歩的かであるならば、家屋....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
る額を)課税することにより、亜麻、大麻、羊毛、綿糸、鉄、その他必要なる器具資財を
適量に調達して、貧民を職に就かしむべし』と。
これは、我国における労働の維持の....
「美味い豆腐の話」より 著者:北大路魯山人
、そのときの都合と好みに任せていい。それからよく切れる鉋で、薄く削ったかつおぶし
適量。食事する前に削るのが味もよく、香りもよい。 一、しょうゆ 上等品に越したこ....
「夏日小味」より 著者:北大路魯山人
す。で、これが食い方は、両方適宜に自分の皿に取り、ざんぐりと箸の先で混ぜて醤油を
適量にかけ、それを炊きたての御飯の上に載せて、口に放り込めばよいのである。同時に....
「料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
だ。 * 期せずして私が健康なのは、食べたい時に、食べたいものを
適量に食べるということに尽きる。もちろんそのためには、自分の食欲を素直に感じる訓....