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「遯世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遯世の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
の誘惑と威嚇を加えた。すなわちまず海棠《かいどう》を羞殺《しゅうさい》して牡丹を遯世《とんせい》せしむる的の美婦と現じて、しみじみと親たちは木の胯《また》から君....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
一落の山廓あり。戸数は三十有余にて、住民|殆ど四五十なるが、いずれも俗塵を厭いて遯世したるが集りて、悠々閑日月を送るなり。 されば夜となく、昼となく、笛、太鼓....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
した時、やむを得ぬとはいえ、慚愧の念に堪えないと記している。明応六年といえば彼の遯世《とんせい》に先だつこと二十年である。しかるに当時すでにかくのごとくであった....