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遵守
「遵守〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遵守の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
心に徹底するのである。親子の間を結ぶ孝行の道は、これによつて却つて純粹且つ素直に
遵守されるものと思われる。この間、同族は單に精神的つながりのみを殘すこととなるで....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
二、テンポを早くすること。 三、地の文の少いこと。 という、この三つの原則を
遵守《じゅんしゅ》しなくてはいけない。「少年、少女小説」は絶対に少年、少女が読む....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
であった。叙事詩も抒情詩も、昔にあっては共にひとしく定形詩で、詩学の定める法則を
遵守していたにかかわらず、概して叙事詩は形式主義の韻文で、押韻の法則が特別に厳重....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
テリーだって。とんでもない。なんでイレネがヒステリーなものか。艇長の命令を厳格に
遵守しているだけだよ」 魚戸は弁解していった。 「フランケさん。リーマン艇長に....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
の第一義が判らぬ。 内相は他の機会に云っている、「吏道というのは官吏服務規律を
遵守すれば良いわけだ」云々と。つまり変に尤もらしい口吻をかりずに卒直に云えば、官....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の送る地上の生活と同じく、不可犯の法則によりて支配され、幸不幸は、ただその法則を
遵守するか否かによりて決せらるるのである。 われ等は今ここで、われ等の唱道する....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
藩の文武を奨励せられ、就中財政に意を致されたために、その後数代を経てもこの遺法を
遵守していたから、維新前後に藩費の増大し、殊に、十五万両の献金をさえ命ぜられたに....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、そこで人々は永久に、唯一の神をほめてミサを唱えていた。神聖な教義を文字どおりに
遵守《じゅんしゅ》し、顔を塵《ちり》に埋めてひれ伏し、音楽や詩や劇や形而上《けい....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、初歩のもっともらしい誤ったる思想を、外観は正しいが実質は不条理なる思想を、自ら
遵守《じゅんしゅ》し、自ら身にまとい、多少その影に潜み隠れ、抽象的な名前を取って....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
るために制定されたものが法規である。したがって法規の存するところ官吏は必ず法規を
遵守せねばならない。すなわち法規の存するところ彼らの行動は必ず法規に従って行われ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
《りつぜん》たりしが、さりながら、素《も》と鋭敏の性なりければ、能《よ》く獄則を
遵守《じゅんしゅ》して勤勉|怠《おこた》らざりし功により、数等を減刑せられ、無事....
「省察」より 著者:デカルトルネ
も、あらゆる点で製作者の願いを満足させるときに劣らず正確に、自然のすべての法則を
遵守するように、そのようにまた、もし私が人間の身体をば、骨、神経、筋肉、脈官、血....
「金狼」より 著者:久生十蘭
を、家憲の第一といたすべく、子々孫々……〉。この家憲は、現代もなお、違背なく固く
遵守されているのだった。 葵の父は、生来|羸弱《るいじゃく》な、無意志な人物だ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
くに歓喜にたえざるは、十五少年諸君が心を一にして一糸みだれず、すべて連盟の規約を
遵守したる一点であります。日英米仏伊印独支、八ヵ国の少年は、おのおのその国を異に....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
陛下が任命し給う司令官のつねに主張するところの心得にてもあれば、いまはその命令の
遵守さるべく注意を深め、再びそれを宣布するにとどめて宜しかるべし」 第二段には、....