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遷都
「遷都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遷都の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
す》み来て、この地に福がない、君の子孫は西涼の王となるはず故|酒泉《しゅせん》に
遷都せよと勧めて去った、すなわち酒泉に奠都《てんと》し西涼国を立てたという、これ....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
つり――」 「それは知っとる。首都は南京だろう」 「いえ、ところがそれ以来、また
遷都いたしまして、今日は西に、明日はまたさらに西にと
遷都して、もう何回目になりま....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
下の品で、買いに来るものは、十中八九まで大工、左官その他の労働者の家族であった。
遷都の御沙汰がないときまった復興気分の凄じさ。その反対に人手は不足と来たので彼等....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
しつづけた。「この先、江戸もどうなろう。」 「さあ、それがです。京都の方ではもう
遷都論が起こってるという話ですよ。香蔵さんからはそんな手紙でした。あの人も今じゃ....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
前は醤買石じゃな。お前はまだ生きていたんか」 醤買石といえば、あの有名なる抗日
遷都将軍の名である。すると醤買石も、ついに人間の皮を被っては
遷都する先がなくなっ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
原の京に遷られた後、明日香のさびれたのを悲しんで、志貴皇子の詠まれた御歌である。
遷都は持統八年十二月であるから、それ以後の御作だということになる。※(巻八)の如....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
されていたのではなかった。これは大木氏の継嗣であった遠吉伯の手で、先代伯爵の東京
遷都建白等について、その前後の経緯を纏めて編著された冊子があり、その書の公刊を見....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
なことが行われておるのであります。 天武天皇の十三年二月に使をつかわして畿内に
遷都の地をさがさせたが(この使者の主席は広瀬王です)同じ日、三野王らを信濃につか....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
朝の天子に至るまでの大昔が問題であり謎である。甚しい謎だ。 桓武天皇はどうして
遷都しなければならなかったのだろう? なぜ長岡の工を中止したのだろう? それから....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
発性は見られない。 天平期の完成に伴う諸弊害を一掃せられた英邁な桓武天皇の平安
遷都前後にあたってもう一度人心は粛然として真剣の気を取りもどした。 京都神護寺....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
うるであろう。これに反して補闕記は、これまた相当の古書であるとは云え、少くも平安
遷都を遡らざる時代のものであり、しかも一私人の簡単なる編著であるが上に、その庚午....
「三国志」より 著者:吉川英治
「大転機とは」 「ひと思いに、洛陽の地を捨て長安へ都をお遷しになることです」 「
遷都か」 「さればです。――さきに虎牢関の戦いで、呂布すら敗れてから、味方の戦意....
「三国志」より 著者:吉川英治
ながら、半日もさまよい歩かれた。 それにつけても、董卓がこの都を捨てて、長安へ
遷都を強いたあの時の乱暴さと、すさまじい兵乱の火が、帝のお胸に、悔恨となってひし....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
らしい。明治三十二年に京都府へ出した「小法師由緒書」には、 元僧侶にして、往古御
遷都(奈良より京都への御
遷都)の砌、南都より供奉、平安京へ移住し、数十代連綿とし....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
なところがいつの間にか再びもとの野原になってしまうかわからない。もし何かの都合で
遷都でもあれば、すぐそうなってしまうのは目に見えている。 私は長い間大晦日かそ....