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「選り分ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

選り分けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宣言一つ」より 著者:有島武郎
論理と、思想と、検察法とをもって、文芸的作品に臨み、労働文芸としからざるものとを選り分ける。私はそうした態度を採ることは断じてできない。 もし階級争闘というも....
丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
いう番号のついた売り場に妻子をつれて買い物に来ている人が幾組もある。細君の品物を選り分ける顔つきや挙動や、それを黙って見ている主人の表情はさまざまである。いろい....
里芋の芽と不動の目」より 著者:森鴎外
も西洋の学問をした。でも己は不動の目玉は焼かねえ。ぽつぽつ遣って行くのだ。里芋を選り分けるような工合に遣って行くのだ。兄きなんぞの前へ里芋の泥だらけな奴なんぞを....
話の屑籠」より 著者:豊島与志雄
い種類なのである。 才能のある屑屋は、屑籠のなかの屑から、価のよいものを一目で選り分ける。才能のある文学者も、話の屑籠のなかから、有用なものを、直ちに甄別する....
夏の小半日」より 著者:寺田寅彦
のに、どうして一様に交じらないでしょうか。よく考えてみると、これはやはり波が砂を選り分ける役をしているのです。水の底では波のために砂が絶えずおだてられているが、....
真珠の首飾り」より 著者:神西清
うなるにきまってるさ。……諺にもあるじゃないか、『思案あまって貧乏くじ』ってね。選り分けるなんてことは、もともと出来ない相談なのさ。」 「まあまあ」と家内は、プ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
次第で呑み込むのだ。 だが未来へ逐い込む、この最後の洒落を遣るのに、 格別窮屈に選り分けるわけではない。 (左の方に恐るべき地獄の※|開く。) や。地獄の口....