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「選者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

選者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千代女」より 著者:太宰治
んが、私の綴方《つづりかた》を「青い鳥」に投書して下さって、それが一等に当選し、選者の偉い先生が、恐ろしいくらいに褒《ほ》めて下さって、それから私は、駄目になり....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
票箱が置いてある。 こうして一月ばかりして開票されると、投票数が何千何百人、当選者の氏名なぞをその往来に貼り出して、今度は名前入り引き札付きの紙を売るので、押....
河明り」より 著者:岡本かの子
葉が、どう私に感銘するかを用心しながら云った。 「僕は、今でも、僕の雑誌の詩壇の選者を頑張ってやっています。だんだん投書も少くなるし、内地の現代向の人に代えろと....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
高点を得た人に、彫塑かまたは油絵肖像を贈呈するということであった。私はたいてい当選者は決まっているだろうと僻み根性を出して、傍観していたら、どうしたことか、私が....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
札開きの日というがあり、礼高で当選したものが宿役人を勤めたのである。そのおりの当選者が木曾福島にある代官地へのお目見えには、両旦那様をはじめ、家老、用人、勘定方....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
あ聞いてください。吾夫でも好きな道と見えましてね、運座でもありますとよくその方の選者に頼まれてまいりますよ。昨晩の催しは吉原の方でございました。御連中が御連中で....
惜別」より 著者:太宰治
けるのである。」 後に日本に於いて、魯迅先生の選集の出版せられるに当り、日本の選者は先生に向って、どの作品を選んだらよいかと問い合せたところが、先生は、それは....
軍用鼠」より 著者:海野十三
解いてないこの小説をここで切って出すなら、これは謎の解答を「懸賞」として、一等当選者に金一千円也、以下五等まで賞品多数、応募用紙は必ず本誌挿込みのハガキ使用のこ....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
。半人前にもなれやしない。自分に似たものを見るのは、つらい。 しかし、芥川賞の選者をひきうけてから、責任を感じているので、なるべく同人雑誌に目を通すだけの殊勝....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
士というものは、筆の上で偽わることのできないのが持って生まれた性根なのだから、各選者の選後評というものを読めば、選考事情はそれで一目瞭然なのである。 しかるに....
終戦前後」より 著者:織田作之助
ための貯金」だとか、相変らずのビラが貼ってあった。私は何となく選挙の終った日、落選者の選挙演説会の立看板が未だに取り除かれずに立っている、あの皮肉な光景を想いだ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
が、御自分が首唱なすったためでもありましょうか、随分多くお作りになったようです。選者は五人でしたが、だんだん変りました。井上、鎌田、大口、須川、佐佐木の諸氏など....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
正万端出版上の面倒は楽天君の隠れたる努力であった。この頃余は『国民新聞』の俳句の選者を依頼された。 その頃余の一身上には種々の出来事があった。余は一時季兄を助....
少年の食物」より 著者:木村荘八
雑誌『少年』に就ては、表紙のペン画が好きでしたが、其の作者の北沢楽天さんが之は又選者で、ウラメシや、毎度学校の先生の年の検印をもらっては大いに苦心して、はめ絵や....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
こと」の方にはあるいは長じていなかったかもしれません。その点においては「猿蓑」の選者として去来の兄弟分に当たる凡兆か、もしくはずっと下って天明時代の作家の方がよ....