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「選良〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

選良の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
の政治的実践・理論・との連続と背反、パレートの社会主義・経済学・理論とエリート(選良)循環説のファッショ・イデオロギー的効果、ニーチェの超人と永劫回帰理論のファ....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
分に染んでいないこともない教養ごのみそのものに、なまなましい嫌悪を感じた。教養の選良のように見られている人に、こんなありふれた男女関係の混乱がある。しかも、これ....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
鼻の表現は随分遠方からでも見えるらしいのであります。 議会壇上に立って満場の選良に対して、 「本大臣は本日ここに諸君に見ゆる光栄を有する事を喜ぶ」 とか何....
函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
炎となり灰となっていたずらにうさぎやたぬきを驚かしているのである。そうして国民の選良たる代議士でだれ一人として山火事に関する問題を口にする人はないようである。 ....
俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
するとすれば、われわれはむしろこの際できる限りの型式のヴェリエーションを尽くして選良候補者のストックを豊富にして、それらを生存競争の闘技場に送り込むのも時宜に適....
ヴォルフの世界」より 著者:宮本百合子
な空気をかぐと共に、少なからぬ示唆をうける。あらゆる芸術の分野でごく少数の卓抜な選良たちは常に主観と客観とを二つのものに分けて扱う習俗を跨ぎこして、真実の核心に....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
は実は廃娼反対・公娼制度強化を内容とするもので、衆議院の過半数である二百七十名の選良の連署を以て提出されたというから注目に値いする。廃娼法案が夫まで幾回となく提....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は、もはや説明を必要としないのである。痴鈍なるインテリ大衆や人民大衆に反抗する、選良インテリの軒昂たる意気から云っても、その着眼のスマートさから云っても、その方....
待呆け議会風景」より 著者:宮本百合子
ぎ得たものを何故一応揉まなければならないのか、納得しにくいのであるから。 所謂選良たちを選び出している一般人が、傍聴人となって議事堂の内にあらわれているわけな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、どうしても生地《きじ》のままの面目では押し通せないことがあるのです。天下の選良を集めたという国家の議会に立つ台閣の宰相でさえ、時としては万機公論の間《かん....
新春偶語」より 著者:寺田寅彦
こうした大事な科学的な政道に如何に冷淡であったかは周知の事実である。また、国民の選良であるところの代議士達でこういう問題にいくらかでも理解をもっている人の如何に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
家でも評論家でもなかったのだけれども変りかたがね、平民のなかで暮していず、或種の選良の環境はああいう作用をするのですね。 おや、コトンコトン足音が二階へのぼっ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
その後の経過で限界もひろげられ愚かな人たちではないから成長もするでしょう。但し「選良《エリット》」すぎるのよ、大使館、正金云々とね、細君のひっぱりや緑郎の親の七....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
っていた。彼は専門的な説明にはいることをも恐れなかった。論じながら彼の声は、この選良たちの耳には聞き苦しいほど調子高くなっていった。彼の議論とそれを支持する熱烈....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
悪な精神界に窒息しかけていた。私は呼吸したかった。不健全な文明にたいして、偽りの選良者らから腐敗されてる思想にたいして、反抗して起《た》ちたかった。その選良者ら....