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遺事
「遺事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺事の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
議にも水々しく咲き出ていた。
これが長崎著聞集《ながさきちょもんしゅう》、公教
遺事《こうきょういじ》、瓊浦把燭談《けいほはしょくだん》等に散見する、じゅりあの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り、夫婦情切にして感ずる場合はまた格別と見え、『唐代叢書』五冊に収めた『開元天宝
遺事』に、〈楊国忠《ようこくちゅう》出でて江浙に使し、その妻思念至って深し、荏苒....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
雉と烏を鶏に属したは、鶏、烏と斉《ひと》しく雉も朝夕を報ずるものにや。『開元天宝
遺事』に商山の隠士高太素、一時ごとに一猿ありて庭前に詣《いた》り鞠躬《きっきゅう....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て居る。 慶長頃本邦に家猪があった事は既述した通りだが、更に寺石正路君の『南国
遺事』九一頁を見ると、慶長元年九月二十八日土佐国浦戸港にマニラよりメキシコに通う....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
血を湧かした希望であったのだ。(二葉亭の歿後、或人が西を訪問してその頃の二葉亭の
遺事を聞きたいといったところが、西は頗る冷然として二葉亭とはホンの同窓というだけ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
『甲子夜話』をあけて見た。「楊貴妃はじんぜうなるやせ容の人の如く想はるれど、天宝
遺事に貴妃素有は唐代の伎楽から来たものだという林氏の説ものっている。いかにも随筆....
「三国志」より 著者:吉川英治
私には思える。それも演義本にのみよらず、他の諸書をも考合して、より史実的な「孔明
遺事」ともいうべき逸話や後世の論評などを一束しておくのも決して無意義ではなかろう....