遺体[語句情報] » 遺体

「遺体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遺体の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
しての訳、其の母の慈悲を忘れ、義によって斯様《かよう》なる処へ掛合に来て、父母の遺体へ傷を付けるのは済まぬ事である、母へ対して済まぬから此処《こゝ》は此の儘《ま....
運命」より 著者:幸田露伴
を憂いて疏を上りぬ。其の意、黄子澄斉泰を非として、残酷の豎儒となし、諸王は太祖の遺体なり、孝康の手足なりとなし、之を待つことの厚からずして、周王|湘王|代王|斉....
田舎教師」より 著者:田山花袋
はこう書いた。 「杜国亡びてクルーゲル今また歿す。瑞西の山中に肺に斃れたるかれの遺体は、故郷のかれが妻の側に葬らるべし。英雄の末路、言は陳腐なれど、事実はつねに....
十二支考」より 著者:南方熊楠
賓として養い、フィラデルフィアの建国百年祝賀大博覧会へも出して誇り、長命で終った遺体を保存して今も一種の敬意を表し居る。まして馬には時として人に優った特性あるの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
宣教したてふ旧伝あって、八三五年にイリアの僧正テオドミル、奇態な星に導かれてその遺体を見出してより、そこをカンポ・ステラ(星の原)、それが転じてコンポステラと呼....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
がとける時が参りました。お嬢さまも一しょに広間へ参りましょう」 一同は五兵衛の遺体を安置した広間へ行った。親類縁者、五兵衛の世話になった者、多くの人がつめかけ....
肌色の月」より 著者:久生十蘭
いる。うまく吸込孔に落ちこむことができれば、地球の終る最後の日まで、みっともない遺体を人目にさらさずにすむ……だからこそ、生存を廃棄するのに、久美子はこの湖をえ....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
して更に争うべからず。今日吾々日本国民の形体は、伊奘諾・伊奘冊|二尊《にそん》の遺体にして、吾々の依《よ》って以《もっ》て社会を維持する私徳公徳もまた、その起源....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ら、捨て置かれんと存じました、仮令修行を致す身の上でも、かゝる下郎のために父母の遺体を汚されたは如何にも心外でございます」 尼「いや皆なそれは約束事でよい人も零....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は?」 「同時に、建物へ火をかけて、刃に伏したことなので、これなる師業が、正成の遺体を、そとへ取出すのもやっとであったような次第。……詳しくは、追ッつけすぐ、赤....