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「遺嘱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遺嘱の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。日露戦争中肥後の熊本で八十一で亡くなった私の伯母――母の姉の実伝で、十八年前の遺嘱を果したのであります。 それから九月一日の大震にもお蔭で恙なく、五十六歳と....
李陵」より 著者:中島敦
時代が、史の出現を要求しているときであった。司馬遷《しばせん》個人としては、父の遺嘱《いしょく》による感激が学殖・観察眼・筆力の充実を伴ってようやく渾然《こんぜ....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
あった。 十月八日病|革まるや、日昭、日朗以下六老僧をきめて懇ろに滅後の弘経を遺嘱し、同じく十八日朝日蓮自ら法華経を読誦し、長老日昭臨滅度時の鐘を撞けば、帰依....
三国志」より 著者:吉川英治
年々に黒框の歴史事項を加えていた。 蒋※はついに丞相にはならなかったが、孔明の遺嘱を裏切らなかった忠誠の士であったことに間違いない。 同年、十二月にはまた、....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
懐かしい原子放射線を相手に勉強したいと思いつづけているほどです。それで、父が子に遺嘱するのではなくて、先輩が後進にすすめる気持ちで、私は誠一に「原子学をやり給え....