遺存[語句情報] » 遺存

「遺存〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遺存の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
記録したのだ。礼失して野に求むてふ本文のごとく、かかる古俗が日本に亡びて、琉球に遺存したのだ。それよりも珍事は十字軍の時、回将サラジンが大蛇を戦争に使わんとした....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
なって何としても自ら書く事が出来なくなったという原稿は、現に早稲田大学の図書館に遺存してこの文豪の悲痛な消息を物語っておる。扇谷定正が水軍全滅し僅かに身を以て遁....
妖怪学」より 著者:井上円了
、ちょっと聞いても、ずいぶん奇怪千万のことのように思わる。すでに世間に宝物として遺存せるものの中に、糸引きの名号と称するものあり。すなわち、名号とは「南無阿弥陀....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
、我が日本民族中にもまたこれに類したものが多い。これは石器時代以来そのまま各地に遺存したもの、または歴史時代に奥羽地方から、俘囚の名を以て盛んに内地諸国に移され....