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遺教
「遺教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺教の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
まに穿《は》いて命を全うし、再び兵を起して勝軍した故事を、法相《ほうそう》三論の
遺教中から学びいたと答えたと記す。津村正恭の『譚海《たんかい》』二に、丹後の由良....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
である。真の心の静けさと濡れたる愛とはその室にありて保たるるのである。 かの仏
遺教経の遠離功徳分にあるごとく「寂静無為の安楽を求めんと欲す」る比丘は「当に※閙....
「親鸞」より 著者:三木清
矛盾することなく、かえって一致するのであろうか。 像末五濁の世となりて 釈迦の
遺教かくれしむ 弥陀の悲願ひろまりて 念仏往生さかりなり 『正像末和讃』の首《....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
かったものらしい。藤原吉野の奏言に、 昔宇治稚彦皇子は我が朝の賢明なり。此の皇子
遺教して、自ら骨を散ぜしむ。然れども是れ親王の事にして、帝王の迹にあらず。我が国....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
散ずるよう命じ給うた。この時に中納言藤原吉野が『昔、宇治の稚彦《わかひこ》皇子が
遺教して、自ら骨を散ぜしめ、後世これに傚う者があるも、これは皇子の事であって、帝....
「法然行伝」より 著者:中里介山
れた。そこで法然が、 「如何にも御房は道理を知れるお人である。帝王の宣旨を釈迦の
遺教《ゆいきょう》とし、宣旨が二つあるとすれば、釈迦の教えにも正像末《しょうぞう....