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「遺文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遺文の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
のだ。 帰ると、一時過ぎて居た。 * 其後梁川君の遺文寸光録が出た。彼の名がちょい/\出て居る。彼の事を好く云うてある。総じて人は....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
よりどころは個性の感性に置かれているのであったが、その感性そのものも「オフェリア遺文」が計らずも告白している通り統一された具象性を持たないものであった。「言葉と....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ことが出来ます」「問題を解くことゝ解かないことゝは大変よく似ている」(おふえりや遺文)という評論家小林秀雄は、プロレタリア文学理論が、様々の未熟と曲折を経ながら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
して来てるんだが、日蓮上人も言ってらあな、身は人身に似て実は畜身なり――」 御遺文集のどこから、そんな文句を引っぱり出したのか知れないが、ここで道庵先生が、日....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にも涙こぼるるなり、鳥と虫とは鳴けども涙落ちず、日蓮は泣かねど涙ひまなし……と御遺文のうちから、私が清澄におります時に、朋輩から教えられたのを覚えているのでござ....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
感ぜられた。 客 全篇、森厳なレクヰエムだ、古代の埃及《エジプト》びとの数種の遺文に与えられた「死者の書」という題名が、ここにも実にいきいきとしている。 主....
小林さんと私のツキアイ」より 著者:坂口安吾
う。 小林さんは頭髪ボウボウ、あのときは人相がよくなかったね。彼は「オフェリヤ遺文」を書いてる最中であった。書き悩んでいたのであろう。書けない、ということを云....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
年に『鴎外全集』の普及版が計画せられて、潤三郎は編輯校正に当りましたが、その後も遺文は続々発見せられますので、それに遺族の思い出をも加えて一冊にしたのが『鴎外遺....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
竄何十遍するも決して飽きなかった大苦辛を見て衷心嘆服せずにはいられなかった。歿後遺文を整理して偶然初度の原稿を検するに及んで、世間に発表した既成の製作と最始の書....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
こと。それは武蔵の性格中に見られる著しい長所の一つだと、私は思う。 有名な彼の遺文「独行道」の句々は、今日でも、愛誦に足るものである。もとより彼の時代と現代と....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
が多い。また文永元年八月十四日日蓮在判の「聖人御系図御書」(「本化聖教日蓮聖人御遺文」所収)というものには、「自、河内守通行末葉遠江貫名五郎重実と云までは十一代....