遺稿[語句情報] »
遺稿
「遺稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
幸いにも「第二の彼」は「彼」の言葉を理解したと信じている。
(昭和二年七月)
〔
遺稿〕....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
等の作品ののこらぬことである。――と思うこともない訣ではない。
侏儒の言葉(
遺稿)
弁護
他人を弁護するよりも自己を弁護するのは困難である。疑....
「新生」より 著者:島崎藤村
》の部数ではあったがそれを印刷に附し、父を知る人達の間に分けたことも有った。その
遺稿の中には父が飛騨の国で詠《よ》んだかずかずの旅の歌があった。それを彼は思い出....
「散華」より 著者:太宰治
さんも、三田君のアッツ玉砕は、あの日の新聞ではじめて知った様子で、自分は三田君の
遺稿を整理して出版する計画を持っているが、それに就いて後日いろいろ相談したい、と....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯良ちゃん、しきりに働いてくれる。 八月十七日 ◯昨夜から、軍神杉本五郎中佐の
遺稿「大義」を読みつつあり、段々と心にしみわたる。天皇帰一、「我」を捨て心身を放....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の理由を作ってしまったからでございます。以前内輪にだけでしたけれども、算哲様の御
遺稿を、秘書である私の手から発表したことがございました。ところがその中に、クミエ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
満ちているときに書いたものである。ちょうど私が一燈園に西田天香氏を訪れる前、折蘆
遺稿で読んで感動した「墨染の衣を着るになほ若し綾あるきぬはきのふ脱ぎけり」という....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
五歳を以て東京に歿した。 先生の文は殆ど神品であった。鬼工であった、予は先生の
遺稿に対する毎に、未だ曽て一唱三嘆、造花の才を生ずるの甚だ奇なるに驚かぬことはな....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
が、その当時|私は後の文治の筋々を親しく小耳に挟んで居りました。即ち本篇が師匠の
遺稿にかゝる後の業平文治でございまする。さて師匠存生中府下の各|寄席で演じ、また....
「北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
などは二度目に版にした透谷全集の端に序文の形で書きつけて置いたが、大部分はまあ、
遺稿として発表する事を見合わした方が可いと思った位で、戯曲の断片位しか、残った草....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
にけり 雪空に星一つあり枯木立 枯葉みな地に抱れんとて地へ還る 〔昭和二十九年版
遺稿集より〕....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
ています……私達はミラーに死なれてからアメリカ人に随分いじめられました。ミラーの
遺稿から上った原稿料など、みんなまき上げられました……』 夫人の言葉は少々乱脈....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
覧会を開催しまして、イプセンに関するあらゆる文献資料を――たとえば彼の筆蹟とか、
遺稿とか、あるいは初版本とか、世界各国におけるイプセン劇の舞台写真とか、または彼....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
下さい。私はこの数か月迷って迷ってちっとも方針が決まりませんでした。あなたは魚住
遺稿をお読みなさらぬなら、終わりのほうだけ読んで御覧なさい。私は感動いたしました....
「徹底的な浜尾君」より 著者:甲賀三郎
て、又それらのものは必ず随筆のうちに現われるものである。今や、春秋社から浜尾君の
遺稿随筆集が出版されると聞いて、読者諸君と共に、故浜尾君の珠玉の如き文章に親しむ....