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遺託
「遺託〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺託の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
が書かれてあった。お亡くなりになった朱雀院が特別にこの尼宮を御援助になるようにと
遺託しておありになったために、出家をされたのちでも二品内親王の御待遇はお変えにな....
「三国志」より 著者:吉川英治
つけてきた。 孫策の母も、未亡人も、彼のすがたを見ると、涙を新たにして、故人の
遺託をこまごま伝えた。 周瑜は、故人の霊壇に向って拝伏し、 「誓って、ご遺言に....
「三国志」より 著者:吉川英治
これを佐け、朕が心に背くなかれ」 との遺詔を畏み、重臣の三名も、 「誓って、ご
遺託にそむきますまい」 と、誓いを奏したその事をさすのであった。 枕頭に招か....
「三国志」より 著者:吉川英治
ずから刃を身に加えたいほどだった。しかし蜀の危急はさし迫っている。なおかつ先帝の
遺託もある。彼は身の重責を思うと死ぬにも死ねない思いを新たに持つ。そして遂に、こ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
不肖家時、清和の嫡流に生まるといへど、かなしいかな、徳なく才とぼしく、家祖の
遺託に応ふるあたはずして、苦計むなしくやぶれ、かへつて、家統も危きを見、わづかに....