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遺誡
「遺誡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺誡の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
を用いたそうである、事によると、これは、金無垢の煙管に懲《こ》りた斉広が、子孫に
遺誡《いかい》でも垂れた結果かも知れない。
(大正五年十月)....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
残肉を食わさるるが嫌だから必ず獅を殺そうと言いおると告げると、獅野干にその両母の
遺誡を語り已後《いご》かかる事を言うなと叱った、野干獅我が忠告を容れぬから碌な事....
「門」より 著者:夏目漱石
時堂上の僧は一斉《いっせい》に合掌《がっしょう》して、夢窓国師《むそうこくし》の
遺誡《いかい》を誦《じゅ》し始めた。思い思いに席を取った宗助の前後にいる居士《こ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
美眼の本家《ほんけ》のような事を云う。主人は禅坊主が大燈国師《だいとうこくし》の
遺誡《ゆいかい》を読むような声を出して読み始める。「巨人《きょじん》、引力《いん....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
如シ 誤ッテ葉ヲ摘ミ 枝ヲ尋ヌルコト莫ンバ好シ 「…………」 これは開山大燈の
遺誡の文にあった言葉かと思う。 ――誤ッテ葉ヲ摘ミ枝ヲ尋ヌルコト莫ンバ好シ。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のなきのちも、後醍醐のいますが如く、わが子を立てて、いやこの幼帝に仕えて、先帝の
遺誡にそむくまいと、自己を神格的なものに持ちささえている寡婦のつよい一心が、その....