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遺賢
「遺賢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺賢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
でいても、誰も大人と見ぬぞかなしき、という和歌を一首つくって末弟に与えかれの在野
遺賢の無聊《ぶりょう》をなぐさめてやった。顔が熊の子のようで、愛くるしいので、き....
「愛と美について」より 著者:太宰治
いても、誰も大人と見ぬぞかなしき、という和歌を一首つくって末弟に与え、かれの在野
遺賢の無聊をなぐさめてやった。顔が熊の子のようで、愛くるしいので、きょうだいたち....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
るわけはないのだ。確立すべき土壌は前の時代を措《お》いてはあり得ない、野《や》の
遺賢は貢士として集められ、集議院をつくっているのだ。薩賊《さつぞく》討伐の檄《げ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
えども、みずからこれを甘んじ、人もまたこれを怪しまず、はなはだしきは「野《や》に
遺賢なし」と言いてこれを悦ぶ者あり。もとより時勢の然らしむるところにて、その罪一....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
すればよく分るのである。その道々の人が同じように世にある思いをしたのである。野に
遺賢なしという形であった。順徳天皇は特に同じ御性質であったので、院と非常によく似....
「三国志」より 著者:吉川英治
まだ聞いたこともないが、そんな有能の士が、世にかくれているものだろうか」 「野に
遺賢なしということばがありますが、いつの時代になろうが、かならず人の中には人がい....
「三国志」より 著者:吉川英治
ます。領地を拡大されるごとに、さらにそれを要としましょう」 「荊、襄の地に、なお
遺賢がいるだろうか」 「襄陽宜城の人で、馬良、字を季常という、この者の兄弟五人は....