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遺跡
「遺跡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺跡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
テイヨ・ラハード》とは、三大河の水源という意味であろう。理想郷も、よし今はなくも
遺跡ぐらいはあろうと、ますます大氷嶺の奥ふかくのものに心をひかれ、いま冷い密雲に....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の記念物がかなり多量にある。もっともまだまだもっと古いほとんど五万年も昔の文化の
遺跡が、南フランスや北部スペインの石灰洞の壁に描かれた、おもにマンモスや馴鹿や馬....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
として日本の海軍軍人の剛健な生活のためである。先日、私は秋田県の石川理紀之助翁の
遺跡を訪ねて、無限の感にうたれた。翁は十年の長い年月、草木谷という山中の四畳半ぐ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
|鎮信をして壱岐|風本(今勝本)に築かしめた。 松浦郡は嘗つての神功皇后征韓の
遺跡であり、湾内も水深く艦隊を碇泊せしめるに便利であったのである。秀吉は、信長在....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
であった。土地の人の世話で妻を迎え、後に仕えて令長となった。 今の素女祠がその
遺跡である。 千年の鶴 丁令威は遼東の人で、仙術を霊虚山に学んだが、後に....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
が、それより以前に住んでいた人類がすばらしい文化を持っていたことが、方々から出る
遺跡によって、ぼつぼつ知られはじめている。そういう古い文化民族は、ふしぎにもみん....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
ない神社は破却の運命に遭遇していたので、この小袋明神も再建を見ずして終った。その
遺跡は明神跡と呼ばれて、小さい社殿の土台石などは昔ながらに残っていたが、さすがに....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
石に勒して建てられる時があるかも知れない。(市川附近や安房の富山には『八犬伝』の
遺跡と伝えられる処が既にあるという咄だ。) が、そういう空想史蹟は暫く措いて、....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
震火で灰となった記念物の中に史蹟というのは仰山だが、焼けてしまって惜まれる小さな
遺跡や建物がある。淡島寒月の向島の旧庵の如きその一つである。今ではその跡にバラッ....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
鏡』にも、頼朝勅許を得ずして泰衡を討伐する時の口実の一に、「泰衡は累代の御家人の
遺跡を受け継げる者なり」とあるによれば、もとは源氏の家人の家柄であったものに相違....
「審判」より 著者:カフカフランツ
ことは、Kがしばらく、もっともただ商売上の理由からだけだったのだが、この町の美術
遺跡保存会のメンバーであったために、きわめて誇大に銀行に知れわたっていたのだった....
「西航日録」より 著者:井上円了
ト氏の演説あり。この地において懐古の詩を賦す。 古城依旧恒河辺、聞説如来転法輪、
遺跡荒涼何足怪、穢風狂雨幾千年。 (古城は昔のままに恒河のほとりにあり、聞くとこ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
を洗うに足る。 十七日、晴れ。風冷ややかにして落葉を見る。詩賢シェークスピアの
遺跡をストラトフォード町に訪う。同所は詩賢の誕生地にして、その古屋依然として存し....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
国境の方へ半日ほどドライヴしますと世界大戦当時最も激戦を極めた地方へ出ます。その
遺跡も沢山残っていますが、それでもこの辺一帯の天然の風景は、欧州の中で珍しい平和....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
画図」に記して、「念仏を修せん所は貴賤を論ぜず、海人漁人が苫屋までも、皆是れ予が
遺跡なるべし」と云われたとある。これまた海人を以て根本から賤しいものと認めて、そ....