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「遺骸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遺骸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
眺めた時、悲しさよりもむしろはかなさを感じた。 「なおまた故人の所持したる書籍は遺骸と共に焼き棄て候えども、万一貴下より御貸与《ごたいよ》の書籍もその中《うち》....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
かもしれない。もしそうなら、なんという大きな損失だろう) 水戸はやむなく博士の遺骸を背負って後退をつづけることに決めた。彼は博士の一方の腕を持って、博士の大き....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れ改造された考えと直接に連関しているものである。実際古代文化民族の宇宙開闢伝説の遺骸のようなものが現代の文明諸国民の宇宙観中の重要な部分となっているのである。 ....
空中墳墓」より 著者:海野十三
のです。そして相良氏のつくった穽に、うまくかかってしまいました。松風号は風間氏の遺骸を載せたまま尚も航空をつづけたのです。其の行方は地球上の何処にも発見せられな....
赤外線男」より 著者:海野十三
でございまして、先祖代々|土葬ということにして居ります。で、あの間違えたご婦人の遺骸も、白木の棺に納めまして、そのまま土葬してございますような次第です」 「うう....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
とをしました。最早、御臨終です」 と医師は脈を握っていた手を離して、ジュリアの遺骸に向い恭しく敬礼をした。 先ほどから、ジュリアの身体より遠くの方に遠慮して....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
へ参リマス御無礼ヲ何卒悪シカラズ御宥恕下サイ、御多幸ヲ祈ッテ居リマス 一、我等ノ遺骸ハ其ノ儘御埋メ捨テヲ乞フ、竹陵ノ眠ヲ覚マシ給フ勿レ、合掌 一、遺品等ノ処置ハ....
雪魔」より 著者:海野十三
ったけれど、彦太にはげまされ、迷信をやぶった方がいいと思い、それにほんとうは兄の遺骸でも見つけて葬ってあげたいと思っていたので、ついに彦太のことばに従って、ひそ....
金属人間」より 著者:海野十三
へ行ったのであろうか。どこにかくれているのであろうか。 怪魔のばらばらになった遺骸《いがい》は、どこにどう始末をするか、ちょっと問題になった。けっきょく、やっ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
視を部屋の外につけてありますから」 それを聞くと検事は軽く肯いた。それから彼は遺骸の前の小卓子の上を指して、 「その卓子の上に並んでいる飲食物や器物は誰が搬ん....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ちょうど頃合の制服だった。 (やあどうも、すっかり結構な支度を頂戴してしまった。遺骸に御礼をいって、人に見られないうちに、片づけてしまおう) 大尉は、下士官の....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
かに大体そんな意味のことを諭されました。もう一つ私が神様にお願いしたのは、自分の遺骸を見せて呉れとの註文でございました。当時の私には、せめて一|度でも眼前に自分....
妖怪報告」より 著者:井上円了
には二、三の親戚あれば、いずれにか宿泊せしならんと、ともに語れり。しかして、その遺骸を発見せしは、三月一日午後一時ごろなり。しかれども、この難にかかりしは、二十....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
五月十五日|新嘉坡に着いた。近藤事務長は土地の有志と計りて、事務長以下十数人、遺骸を奉じて埠頭を去る三|哩なるパセパンシャンの丘巓に仮の野辺送りをし、日本の在....
魯迅さん」より 著者:内山完造
た。それが今、あちこちに出ている色彩の入っているスケッチなんです。 魯迅さんの遺骸は十九日の午後、膠州路の万国殯儀館にうつされて二十日朝から二十二日出棺まで告....