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邀
「邀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
邀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あった。付近の信者はみなそれを信じた。大地震、大風雨、大コロリ、黒船騒ぎ、大老|
邀撃、それからそれへと変災椿事が打ちつづいて、人の心が落ち着かないところへ、又も....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
とが確実となった。 わが夜間戦闘機も盛んに攻撃している。たいがいわが家の西方で
邀撃。 晴彦に「あれは危いぞ!」とこっちへ向いた一機を指した折しも、ぱらぱらと....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
もち来る情報も入ったので、甲軍が隊を二分し、一は妻女山の背後に廻り、一は川中島に
邀撃の計画であることが分ったので、我先ず先んじて出で奇襲を試みようと決心した。謙....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
う、「今夜鶏明道明寺に会し、黎明以前に国分の山を越え、前後隊を合し、東軍を嶮隘に
邀え、三人討死するか両将軍の首をとるかを決せん」と。軒昂として訣別の杯をかわした....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
ようだ。 次いで十一月二十六日、正行は和田助氏を先陣として住吉天王寺附近の敵を
邀撃した。此の戦勝は圧倒的であり、したたかにやられた賊軍はすっかり、狼狽したらし....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
原に招集して、評議をやって居る。初めは三島から黄瀬川附近まで進撃し、遠征の敵軍を
邀撃する策戦に衆議一決しようとした。此の時松田|憲秀独り不可なりと反対し、箱根の....
「嬌娜」より 著者:田中貢太郎
をとって馬を停め、悲喜こもごも至るというありさまであった。 公子はやがて孔生を
邀えて一つの村へ往った。そこは樹木がまっくらに生えて陽の光が射さない所であった。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、夜に於てなおさらに。
自分の行手から、餓えたる犬が群がって来たのでは、これを
邀《むか》えては事面倒だし、うっかり後ろを見せればつけ入られる。相手が悪い――と....
「五通」より 著者:田中貢太郎
は起って、 「今日は四郎に美人を以て招かれたから、この次は、かならず二郎と五郎を
邀えて、酒を買って健康を祝そう。」 といって出ていった。 四郎は閻の手をとっ....
「盈虚」より 著者:中島敦
《そこ》からは最早一歩も東へ進めないことが判った。太子の入国を拒む新衛侯の軍勢の
邀撃《ようげき》に遇ったからである。戚の城に入るのでさえ、喪服をまとい父の死を哭....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
さなかった。彼は明かに驚愕した。それで更に僕は考えた。彼は早速僕を打ち取るために
邀撃するであろう、――しかもそれにはかの怖るべき殺人兇器を使用するに相違ないと、....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ちのびたが、さらに大軍をあつめて攻めのぼって来たので、尊氏は播磨路まで出てそれを
邀え撃つことになった。師直も無論に主君と共に出陣した。 姫山の天主閣の上では、....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
、うんと突っ張っている、南方霞岳に対しては、南穂高の鋭峰、東北、常念岳や蝶ヶ岳を
邀うには、屏風岩の連峰、北方の勁敵、槍ヶ岳や大天井との相撲には、北穂高東穂高の二....
「申訳」より 著者:永井荷風
濫費シテ惜シマザルモノアリ。各其ノ為人ニ従ツテ為ス所ヲ異ニス。婢ノ楼ニ在ツテ客ヲ
邀フルヤ各十人ヲ以テ一隊ヲ作リ、一客来レバ隊中当番ノ一婢出デヽ之ニ接ス。女隊ニ三....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
今から六百余年|前の弘安年中に、元の蒙古の大軍が我が九州に襲って来た。北條時宗|
邀え撃って大いに之を敗ったことは、凡そ歴史を知るほどの人は所謂「元寇の役」として....