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那覇
「那覇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
那覇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
んで来示に、かの辺りで不毛をナンドルー(滑らか)と俗称し、少し洒落《しゃれ》ては
那覇墓《なはばか》と唱う、琉球の墓は女根に象《かたど》る、普通その上と周縁に松や....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ると
「読み上げましょう」
と、鋭く云った。
去年十一月七日、英国船一艘、
那覇へ来着、彼国軍機大臣より、更に有無之品、致交易度《こうえきいたしたき》趣之書....
「金狼」より 著者:久生十蘭
って、ほとんど消えかけているペンキ文字のうえへかがみこんだ。 〈10銭スタンド、
那覇〉と書いてある。 しばらく躊躇《ためら》ったのち、その男は思い切ったように....
「骨仏」より 著者:久生十蘭
こした一升瓶をさげてくると、枕元へあぐらをかき、調子をつけてぐいぐいやりだした。
那覇の近くの壺屋という陶器をつくる部落の産で、バアナード・リーチの又弟子ぐらいに....
「汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
りに、マデイラ、セントヘレナ、ケープタウン、コロンボ、シンガポール、香港、上海、
那覇とたどってそこからいよいよ江戸湾へ乗入れる前に、まず小笠原群島父島へ立寄って....
「黒船来航」より 著者:服部之総
として日本を開国させねばならぬことになった。だからペリーは第一ばんに沖繩にいき、
那覇《なは》を根拠地にして小笠原へ行き、父島に貯炭所にあてる土地まで買って日本が....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ます。歯が下に張っているもので、この様式を守る下駄は、今は薩摩の川内下駄と琉球|
那覇のものと、この衣川のものとだけになりました。中でも衣川のものが形の立派さでは....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
だと思っている人も多いらしいが、果して蒲公英を豕に喰わせるかどうかは確かでない。
那覇の周囲その他のある村々では、これをマーウーファーという者もあり、それを真大葉....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
と謂い、尾類などという字を宛てているが、語の起こりはまだ確かには知られていない。
那覇の市街の片端を三カ所まで区画して、彼らを集め住ましめたのは近世のことで、それ....
「沖縄帰郷始末記」より 著者:山之口貘
も騒がれたのである。こんなことが、沖縄の現地にも強く響きわたったのかも知れない。
那覇の泊港に船が横づけになったとき、岸壁の群衆は大きな幟までおし立てて迎えてくれ....
「装幀の悩み」より 著者:山之口貘
た。自業自得である。唐獅子の絵は兄に描いてもらった。朱は、ぼくの郷愁の色である。
那覇の朱い屋根屋根には、漆喰の唐獅子が住んでいたからなので、云わば郷愁で装幀をし....
「野宿」より 著者:山之口貘
、帰郷までの一年間を、よくも無銭の状態で過ごして来たものだ。 ところが、郷里の
那覇に帰ってみると、ぼくの帰りを、悲劇が待っていたのである。母は泣きながら、その....
「暴風への郷愁」より 著者:山之口貘
、三日も四日も家屋に閉じこめられていなければならないのである。ぼくの少年のころ、
那覇のまんなかにあった大きながじまるの木が、暴風に抵抗できなくなって、その幹のと....
「私の青年時代」より 著者:山之口貘
異民族の支配下にある一部の日本なのである。つまり沖縄県なのだ。ぼくはその沖縄県の
那覇市の生れで、
那覇市は戦前の県庁所在地、現在は米国民政府と琉球政府と、日本政府....
「チャンプルー」より 著者:山之口貘
きな人にとっては形などどうでもよいのである。 日常よく食べる魚は、飛魚である。
那覇から南へ二里のところに、糸満という漁村がある。沖縄唯一の漁村で、東支那海に面....