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邦俗
「邦俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
邦俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骨董」より 著者:幸田露伴
坡が種※の食物を雑え烹て、これを骨董羮といった。その骨董は零雑の義で、あたかも我
邦俗のゴッタ煮ゴッタ汁などというゴッタの意味に当る。それも字面には別に義があるの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
立て、四足よりも二足を正当としたらしい。支那で応竜を四足に画いた例を多く見たが、
邦俗これを画くに、燕を背から見た風にし、一足をも現わさぬは、燕同様短き二足のみあ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ごとき例甚だ多し。その移り変るを上進と見んか堕落と言わんかちょっと分りにくいが、
邦俗|二十《はたち》の後家は立ちて、三十の後家は立たぬといい、若くて清貞の聞え高....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《かたど》ったるべきも、右に引いた経文で見ると、多分はコルゴに根源すというべし。
邦俗いわゆる天狗が多少仏経の有翅飛鬼より生ぜるは馬琴の『烹雑記《にまぜのき》』に....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
。これを以て見れば紅茶珈琲の本来の特性は暖きにあるや明《あきらか》である。今之を
邦俗に従って冷却するのは本来の特性を破損するもので、それはあたかも外国の小説演劇....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
あれは主として本願寺のタヤについてであった。月経をタヤと呼ぶことは、もともとわが
邦俗血穢を忌んで、経時の婦女の住宅内に同居し、特に神棚に近づくことを許さぬ習慣か....