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「邦語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

邦語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
|函館の方にあったころ、函館奉行|津田近江の世話により駿河の友人喜多村|瑞見から邦語を伝えられたという縁故もあって、駿河の方でも応対に心やすい。この公使と書記官....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
必要から、リグヴェーダの中の一章句と称するもののドイツ訳を、ちょうどこんな調子で邦語に飜訳しなければならなかった。 そうして実ははなはだ心もとない思いをしてい....
読書法」より 著者:戸坂潤
ら取上げられるという仕組みである。六十七項目の内に含まれた諸事項に就いては、別に邦語及び外国語による索引が与えられていて、検索することが出来るようになっている。....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
現時用いている法律学の用語は、多くはその源を西洋の学語に発しておって、固有の邦語または漢語に基づいたものは極めて少ないから、洋学の渡来以後、これを翻訳して我....
比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
―に刺激されて、まず手近なマライ語の語彙に目を通す事を試みた。そうしてこの国語と邦語との類似のはなはだしいのに驚かされた。自然現象や動植物の名称などはそれほどで....
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
arondy などとも書かれるようである)、「円くされた」、「円い」という意味(邦語では「マル札」とでも訳すべきか)。すぐあとに本文で説明されているように、札の縁が少し円味を帯びているからである。....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
り、実は又今ここに、この流行にかられてシェストーフを論じる一人である。処が私は、邦語に翻訳されたもの以外のシェストーフを直接に読んでいないのだから、シェストーフ....
辞典」より 著者:戸坂潤
らなくなる。唯心論が今日一概に観念論と名づけられる所以である。だが、観念論という邦語は元来存在論に関するよりも寧ろ認識論に関する。夫は認識論上実在論から区別され....
随筆難」より 著者:寺田寅彦
説明を求められる方々である。 「常山の花」と題する小品の中にある「相撲取草」とは邦語の学名で何に当るかという質問を受けて困ってしまって同郷の牧野富太郎博士の教え....
科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
が、空間的距離感に基くものが外国文化摂取の際往々にして現われる。日本のインテリで邦語の出版物は日常の消耗品のように読む人でも、外国語の書物を何等か古典のように「....
霊気」より 著者:豊島与志雄
ても出来ない。 神に対して呼びかくる時、西欧の言葉に従えば……その原語を試みに邦語に直せば……「なんじ」である。他の二人称ではない。「神よ、あなたは……君は…....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
古今集』以来古歌固有の音律を喜ばずまた枕詞《まくらことば》掛言葉《かけことば》等邦語固有の妙所を排《しりぞ》けこれに代ふるに各自辺土の方言と英語翻訳の口調《くち....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
あったものではなかろうか。 昔は宅神という名称がしばしば物に見えている。それを邦語でヤカツカミといった。ふつうには食物を守る神として、保食神を祭るものと解せら....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
俗に従って冷却するのは本来の特性を破損するもので、それはあたかも外国の小説演劇を邦語に訳す時土地人物の名を邦化するものと相似ている。わたくしは何事によらず物の本....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
という語がただちに農民を意味することとなり、漢字の「民」に当つるに「タミ」という邦語を以てしたことである。 本来「百姓」とは、あらゆる姓氏を有するものの総称で....