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「邪宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

邪宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗」より 著者:芥川竜之介
叉《にょやしゃ》のようだとも申しましょうか。とにかく本朝には類《たぐい》のない、邪宗の仏《ほとけ》に相違ございますまい。」と、私の量見を言上致しますと、御姫様は....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
す。まずこの力を破らなければ、おお、南無大慈大悲の泥烏須如来《デウスにょらい》!邪宗《じゃしゅう》に惑溺《わくでき》した日本人は波羅葦増《はらいそ》(天界《てん....
新生」より 著者:島崎藤村
えて来るように思われた。 そればかりでは無い。父が生前極力排斥し、敵視した異端邪宗の教の国に来て、反《かえ》って岸本は父を視《み》る眼をさえ養われた。自分の国....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
をたくさん拝んで来たのでござります。こう何もかも打ち明けて申しましたら、御禁制の邪宗門を信仰する不届き者と、あなたはすぐにわたくしの腕をつかまえて、うしろへお廻....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ていたとてなんになろう? (104) 地の青馬にうち跨っている酔漢を見たか?邪宗も、イスラム*も、まして信仰や戒律どころか、 神も、真理も、世の中も眼中にな....
金属人間」より 著者:海野十三
れを聞いていた川内警部は、口のあたりをあなどりの笑《え》みにゆがめて、 (ふん、邪宗教《じゃしゅうきょう》の連中が、いつも使うおどかしの一手だ、なにが神秘《しん....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
邪宗縁起 一 十四の乙女久田姫は古い物語を読んでいる。 (…....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
来国家的又社会的に認定された「既成宗教」や、比較的無教育な大衆の上に寄生する所謂邪宗の他に、インテリゲンチャを目あてとする多少とも哲理的な新興宗教の企業時代だが....
小公女」より 著者:菊池寛
まり心配事があったので、身体を悪くしてしまったのですって、あの人は、木や石を拝む邪宗徒なのよ。何か妙な偶像を運んで行くのを、私見てよ。」 「でもそれは、拝むわけ....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
その他の諸菩薩ないし人師もしくは不了義経を依拠とせる既成の八宗、十宗はことごとく邪宗である。 既成の諸宗の誤謬は仏陀の方便の権教を、真実教と間違えたところにあ....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
れを唐寺のオルガンチノ僧正が、唐寺へ引取り介抱し、その間吉利支丹宗旨なるものの、邪宗でないことを説明したので、弁才坊は翻然悟り、黄金の在場所を未来永劫、他人に知....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
こで、気絶させて裸体に剥き、開けずの間の中へ抛り込んだまでで、その時開けずの間が邪宗の道場で、十字架、祭壇というような、いろいろの物のあるのを知り、一驚したとい....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
強い信仰から他目には物狂わしく見えるようにもなったのであるまいか。あるいは異国の邪宗門を信仰する一種の邪教徒ではあるまいかと、小坂部は想像した。 彼が尋ねてい....
切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
その日は毒々しく黒ずんで見えた。 それは慶長十七年三月のことであった。切支丹の邪宗を禁じて南蛮寺を毀った豊臣秀吉の遺策を受け継いだ幕府では、オランダ人からポル....
範疇の発生学」より 著者:戸坂潤
のお蔭で全く僧侶達はマルクス主義の世界観としての科学的意味を知る代りに、「売国的邪宗門としてのマルキシズムの鬼畜的思想運動」を折伏《しゃくぶく》しようと思うこと....