邪曲[語句情報] » 邪曲

「邪曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

邪曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
う善良な人を迷惑な状態に陥らして、それで平気に見物がしておられるものじゃない。正邪曲直なんてむずかしい問題は別として、ただ気の毒で、いたわしくっていけない」 ....
地球盗難」より 著者:海野十三
スペラント語をすこし勉強したことがあったので、博士の会話内容がわかっただけに、正邪曲直いずれを博士の上にスタンプすべきかに悩むところが甚だしかった。 博士はパ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
テ敢テ法典ノ実施ニ反抗セントスル者アルヲ、此輩畢竟不法不理ナル慣習ノ下ニ於テ其奸邪曲策ヲ弄セントスル者ノミ、咄《とつ》何等ノ猾徒《かっと》ゾ」と言うておるが如き....
ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
うものありや、我等は決して斯《かく》の如《ごと》き仏弟子の外皮を被《かぶ》り貢高邪曲《ぐこうじゃきょく》の内心を有する悪魔《あくま》の使徒を許すことはできないの....
鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
日本人の生活の一表現である政治を党人と称する彼ら少数の階級の利福の具に供して暴横邪曲を恥とせぬ国民の寄生虫であると思っている。候補者としてこの際立った党人はあら....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を信ずるな。女の変わりやすき心に身を投げ出すものは不幸なるかなだ。女は不実にして邪曲である。女は商売|敵《がたき》の感情で蛇《へび》をきらうのだ。蛇は女と向かい....
雪の宿り」より 著者:神西清
ののち長禄の三年に、義政公の御輔導役|伊勢殿(貞親)の、奥方の縁故に惹かされての邪曲なお計らいが因で父君が廃黜の憂き目にお遇いなされた折り、一時は武衛家の家督を....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
と見られて、土蔵の中を座敷牢にして、三年ばかり入れられていた。この裏面には継母の邪曲も潜むのであった。 既に定っていた良家への縁談は腹違いの妹にと移された。 ....
五重塔」より 著者:幸田露伴
、彼がいよいよ取りかかる日には何人も傭うその中に汝が手下の者も交じろう、必ず猜忌邪曲など起さぬようにそれらには汝からよく云い含めてやるがよいとの細かいお諭し、何....
日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
し、事実は枉げがたい。そこで、わが京都の料理も、いつの間にか末に末にと走りつつ、邪曲の路に行くものであることを思わずにはいられない。 家庭の料理は気儘が利く。....