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「邪法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

邪法の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
青道心でした。 「なんぞご用でも?」 「ちと承りたいことがござる。当山は悪魔退散邪法|調伏《ちょうぶく》の修法《すほう》をつかさどる大道場のはずゆえ、さだめしご....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ょうじゅ》すると云うのでござります。われわれの仏道から見ますれば、もとより一種の邪法に相違ござりませんが、妹は深くそれを信仰しまして、江戸へ帰りましてから其の邪....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い。蛇の祟りなんぞはどうも真に受けられねえ。ひょっとすると切支丹だ。奴らがなにか邪法を行なうのかも知れねえから、そこへ見当をつけて詮索してみろ」 こっちも内々....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
枳尼天を祭ったところは少からずあるが、今その法を修する者はあるまい。まして魔法の邪法のといわれるものであるから、真に修法する者は全くあるまいが、修法の事は、その....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
イ地獄のはじまり。そこで斯様に精神病の。原因が何やら解からぬとこから。出来た迷信邪法を使って。悪い事する奴等が出て来た。しかも余っぽど怜悧な奴等じゃ。物の怨みや....
芝居狂冒険」より 著者:夢野久作
続けて行く。 「我が日の本の魂が、凝り固まったる三尺の秋水。天下|法度の切支丹の邪法、いで真二つに……」 万平はフッと科白を中止した。スグ向うに並んだ松板の間....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ように言い放ちますと、駒井甚三郎が、 「そうです、政宗はなかなか食えない男です、邪法|国《くに》を迷わすなんぞと、詩にまでうたっていながら、その事実、宣教師を保....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
そうた。このとき日蓮は厳然として、「国家の安泰、蒙古調伏を祈らんと欲するならば、邪法を禁ずべきである。立正こそ安国の根本だからだ。自分は正法を願うて爵録を慕はな....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
フロエー、オルガンチノこれら切支丹の伴天連共、教法に藉口し耳目を眩し、人心を誘い邪法を用い、日本の国を覬覦している。唐寺が建った、南蛮寺が建った、それを許したの....
南国太平記」より 著者:直木三十五
ためであり、三つには、天下にこの法を拡めて、破邪に用いんがためであった。自分は、邪法の呪咀を行っているが、邪法は人を呪殺すると、己の命を三年ちぢめる。しかし、正....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
と言った。 「むむ。切支丹のやからかも知れぬ。」と、秀吉もうなずいた。「かれらは邪法を行なうとか聞いていれば、あるいはその徒かも知れぬのう。」 彼は口の中で切....
切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
の片ほとりに隠れておることを、愚僧は仔細あってよう存じております、この入留満は、邪法を使う稀代の悪僧で、時ならぬに枯木に花を咲かせ、ある時は、客人を待たしおいて....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の活躍しておられた印度にもかなりあったと見え、十三|外道(仏教外の哲学、真理外の邪法)とか三十種外道とかいう中に入れて、その説伏に釈尊は非常に骨を折られました。....