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邪神
「邪神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
邪神の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
くはない。またもし、摩利信乃法師の申し条に疑いあって、仏菩薩が妖魔か、天上皇帝が
邪神か、決定《けつじょう》致し兼ぬるとあるならば、いかようにも法力《ほうりき》を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
神のみを認めようという宣言を下した。そして古い神々の殿堂を破壊し、また忌まわしい
邪神の偶像に充たされたテーベ(Thebe)の旧都を移転してしまった。しかしそれが....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
始」の始めにおいて「心」と「物」が決死の争闘をした。ついに大日輪|黄帝は闇と地の
邪神|祝融に打ち勝った。その巨人は死苦のあまり頭を天涯に打ちつけ、硬玉の青天を粉....
「殺神記」より 著者:田中貢太郎
向けた。 「よし、助けてやろう、どんな神か知らないが、人身御供を求めるような神は
邪神だ、助けられなかったら、いっしょに死のう」 「どうか、助けてくださいませ」 ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
六頁)、一八一七年板マーチンの『トンガ島人記』二巻一一九頁には、ホトア・ポウてふ
邪神好んで悪戯して人を苦しむ。ハモア島民はこの神しばしば睡中婦女を犯し、ために孕....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
斬りつけた。カーンという金の音がした。そうして刀が鍔もとから折れた。 大入道は
邪神像であった。 「しまった!」と彼は思わず叫び、怨めしそうに刀を見た。折れた刀....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
、滝の傍を歩いて往ったところで、髪は績麻をつかねたような翁が来て、「あやし、この
邪神、など人を惑す」と云うと、真女児と少女は滝の中に飛び込んだが、それと共に雲は....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
は、明々白々あらわれている。すべてを観察して、神の使者は、うちうなずき、 「長年
邪神について、邪念が髄に及んでいるから、正宗のカラダに様々の障碍が宿っているのに....
「親鸞」より 著者:三木清
我々の生の「所逼」、災害、無常等の生の窮迫を怖れて、現在の欲楽を求めるところから
邪神淫祠が生ずるのである。 偶像崇拝や庶物崇拝は人間が人間以下の
邪神や自然物....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
強、凌犯を宗となす。村に長なく、邑に首なく、各※封堺を貪りて並に相盗略す。亦山に
邪神あり、郊に姦鬼あり、衢に遮り、径に塞ぎ、多く人を苦しましむ。其の東夷の中蝦夷....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
は天狗というが如きは、それが伝説化されたものにほかならぬ。景行天皇の詔にも、山に
邪神あり、郊に姦鬼あり、衢を遮り、径に塞がりて、多く人を苦しましむとも、またそれ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
分の行為はすべて善なりとしているのだ。自分を守らぬ神仏があれば、神仏のほうが悪仏
邪神であるとするであろうほど、彼女にとって、彼女は善の権化だった。 ――だから....
「三国志」より 著者:吉川英治
する。何をやるにもすぐ巫女を呼ぶ。そして神さまのお告げを聴く。 巫女の降す神は
邪神とみえ、李※といがみあい、兵を殺し、民衆を苦しめてかえりみなかった。 彼と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
あげられ、弟|直義をも、左馬頭に任じておられる……。まるでもう新しい宮門へ、先に
邪神を入れているようなものよ。おろかさ、物騒さ、見てはいられようか」 「…………....