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「邪路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

邪路の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
悪む。尋常一様|詩詞の人の、綺麗自ら喜び、藻絵自ら衒い、而して其の本旨正道を逸し邪路に趨るを忘るゝが如きは、希直の断じて取らざるところなり。希直の父|愚庵、師|....
自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
と混同さるる虞あり。科学者にしてかくのごとき問題に容喙する者は、その本分を忘れて邪路に陥る者として非難さるる事あり。しかれども実際は科学者が科学の領域を踏み外す....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
服したよ。Yがオイオイ声を出して泣いて詫まった時にダネ。人間てものは誰でも誤って邪路に踏迷う事があるが、心から悔悛めれば罪は奇麗に拭い去られると懇々説諭して、俺....
院展日本画所感」より 著者:和辻哲郎
らないのではないか。 もとより自分は、対象の写実が正路であって自己情緒の表現が邪路であると言い切るのではない。いずれもともに正しい道であろう。しかし自己の道が....
創作の心理について」より 著者:和辻哲郎
をとられて、姙まれた物に対する正直と愛とをゆるがせにする事は、きわめて陥りやすい邪路として厳密に警戒されなければならぬ。ただ正直に、必然に従って、愛の力で産む、....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
メフィストフェレス そうさな。君を方向に迷わせたくはない。 あの学問をして、邪路に奔らないようにするのは、頗るむずかしいて。 あの中には毒と見えない毒が沢山....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
たる議会を改造して、現代政治の正しき道をとる正しき政治をうち立てることができず、邪路に走った為政者に国家を委ねて、遂にかれらをして、国家を窮地に陥れると共に、大....