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郁子
「郁子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郁子の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
い方とは言えなかった。それはあまりしっくりも行っていなかった。家付き娘以上の妻の
郁子との夫婦感情を、そのまま移したようなものだったが、
郁子が同じ病気で死んで行っ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が多い。信ずる者は、吉さんの言で病気も癒り、なくなったものも見出す。此辺での長尾
郁子、御船千鶴子である。
裏の物置に大きな青大将が居る。吉さんは、其れを先々代....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
そうとした。 プロレタリア文学運動の中には、詩人として北山雅子、一田アキ、後藤
郁子、東園満智子、作家として、窪川稲子のほかには松田解子、のちに参加した中條百合....
「ますます確りやりましょう」より 著者:宮本百合子
同志たちとの連絡は全く断たれ、留置場の外の様子はちっともしれない。作家同盟の後藤
郁子、木村よし子さんたちが果物をもって面会に来てくれた時も、高等係は留置場へ降り....
「逆襲をもって私は戦います」より 著者:宮本百合子
られていた私に何一つ分らぬ。一ヵ月半ばかり経った時、作家同盟の木村好子さん、後藤
郁子さんが折角面会に来て呉れたのに、留置場の私がそれを知ったのは翌日のしかも夕方....
「常識」より 著者:豊島与志雄
一 富永
郁子よ、私は今や、あらゆるものから解き放された自由な自分の魂を感ずるから、凡てを....
「遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
《もと》の青鞜社《せいとうしゃ》の同人たちだった。平塚《ひらつか》らいてう、荒木
郁子《あらきいくこ》という人たちが専ら肝入《きもい》り役《やく》をつとめていた。....
「澪標」より 著者:外村繁
聞いた。 晩秋の季節の時もある。妻は村の青年会に招かれている。私は囲炉裏端で、
郁子と絵本を見ている。
郁子は三つ、綿入れの絆纏を着て、色は白く、こけし人形のよう....
「夢幻泡影」より 著者:外村繁
、母さんたら。ちぇっ、つまんないの」 やがてまた、私達の唯一人の女の子である、
郁子が帰って来た。 「ただいま、母さん、まだ気がつかないの。母さん、母さん。どう....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
即ち透視の能力を得たと言い出したことに始った。その後|丸亀市《まるがめし》の長尾
郁子《ながおいくこ》が同じような能力を示し、その他にも方々でそういう人が現れて来....