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郁文
「郁文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郁文の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
答えながら、妙に脂下《やにさが》った、傲岸《ごうがん》な調子で、
「今朝《けさ》
郁文堂《いくぶんどう》で野村さんに会ったら、君に言伝《ことづ》てを頼まれた。別に....
「ふもれすく」より 著者:辻潤
ある時、私の翻訳中のテキスト――即ち英訳の“Man of Genius”を本郷の
郁文堂に預けて落語を聴きに行ったことがあった。その時、僕は本箱も蔵書も殆ど売り尽....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
春陽会の会員である洋画家藤堂杢三郎が、早くから上京して、駒込蓬莱町の下宿にいた。
郁文館中学の左隣りで、これも、第二何んとか館という名である。久米氏の近くのは月二....
「田端の汽車そのほか」より 著者:宮本百合子
田端あたりの情景が出て来る。「吾輩は猫である」の中にがらくた中学として有名だった
郁文館の中学生のボール悪戯が描かれているのを知らぬものはない。「三四郎」には、明....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ます。『現代ドイツ短篇集』は幸いありました。こちらへとって置きましょう。南山堂も
郁文堂もモクロクは出していません。この頃こういうものは出せないらしい風ね、紙がな....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さがして見るのですが、在るかどうかのぞみうすです。絶版とのことです、東京、三省、
郁文などききましたが。うちにわるい英露があります、お送りしましょうか。十年ばかり....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ら又、湯タンプをあつくして眠り十一時までぐっすり眠りました。千駄木小学校・駒中・
郁文へ避難した人々が一時集っていて、こちらの前の通りの人通りは遑しゅうございます....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
、ちとどうも今夜は寒過ぎるわい」 などと紋太郎は呟きながら東の方へ足を運んだ。
郁文館中学から医学校を通りそれから駒込千駄木町団子坂の北側を過りさらに東北へ数町....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
で、神田にある東京中学校と、大成中学校を受けたが二つとも落第。最後に、本郷駒込の
郁文中学を受けて辛うじて四年の二学期に入学を許された。その試験は、八月の末か九月....