郡奉行[語句情報] »
郡奉行
「郡奉行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郡奉行の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
ら恥じ、七郷の人々合力の誠を尽くし、こぞって市九郎を援け始めた。その年、中津藩の
郡奉行が巡視して、市九郎に対して、奇特の言葉を下した。近郷近在から、三十人に近い....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
丁ぐらいの違いで、この村に難儀がかかるんじゃ。 村人八 お上も、無理じゃないか。
郡奉行様が一揆に殺されたのが弦打村の地境の内だからというて、弦打村から下手人を出....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
認めてあった。豊三郎はそれをもって、おりから軍議最中の飯田城へ駆けつけたところ、
郡奉行はひそかに彼を別室に招き間道通過に尽力すべきことを依託したという。その足で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た、それから縄を打って、追分の旅宿へ引いて来た。上田|小諸《こもろ》より追々代官
郡奉行が出て来て、野郎を貰いに来た。こいつは小諸の牢に二百日ばかりいたが、或る晩....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
敷が将軍家の御座所でございまして、御老中、若年寄、寺社奉行、大目附、御勘定奉行、
郡奉行、御代官並びに手代其の外与力に至るまで、それ/″\席を設けてあります。業平....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
大久保次右衛門(大久保利通の父)
広敷書役 八田喜左衛門(後の八田知紀)
郡奉行 大山角右衛門
諏訪神社宮司 井上出雲守
達で、無役、軽輩の人々は....
「新訂雲母阪」より 著者:直木三十五
、思って二人に別れた。 六 網は可成りに張られていた。甚七の邸で殺された一人が
郡奉行《こおりぶぎょう》の倅《せがれ》であったからである。甚七が村|外《はず》れ....
「水面に浮んだ女」より 著者:田中貢太郎
した。そして、これを忠義に推薦した。忠義は彼の武功を聞いて、彼を抜擢して高岡郡の
郡奉行にした。 平兵衛は高岡郡の奉行所へ移った。そして、加賀にある妻を呼ぼうと....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
を切っていた。 「ふウム……そうか!」 と桐井角兵衛は、机に山積している各地の
郡奉行の報告よりは、眼八が、煙草入れの筒と一緒に抜いた心当たりという一句に、すっ....