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「部分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

部分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
壁を塗った、しかも日本風の畳がある、――上海《シャンハイ》特有の旅館の二階が、一部分はっきり映《うつ》っている。まずつきあたりに空色の壁、それから真新しい何畳《....
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
足《ひとあし》出ると、見渡す限りの野菜畑ですね。」 「サッサンラップ島の住民は大部分野菜を作るのです。男でも女でも野菜を作るのです。」 「そんなに需要があるもの....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
なんにん》でも帰依するでしょう。ただ帰依したと云う事だけならば、この国の土人は大部分|悉達多《したあるた》の教えに帰依しています。しかし我々の力と云うのは、破壊....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
だがね。………」 譚は忽《たちま》ち黄六一の一生の悪業を話し出した。彼の話は大部分新聞記事の受け売りらしかった。しかし幸い血の※《におい》よりもロマンティック....
校正後に」より 著者:芥川竜之介
りではない。作家も批評家へ折紙をつける。しかも作家のつける折紙のほうが、論理的な部分は、客観的にも、正否がきめられうるから。(以上新思潮第九号) ○夏目先生の逝....
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
う》たる胡麻塩《ごましお》の髪の毛が、わずかに残喘《ざんぜん》を保っていたが、大部分は博物《はくぶつ》の教科書に画が出ている駝鳥《だちょう》の卵なるものと相違は....
女体」より 著者:芥川竜之介
で、大きな鍾乳石《しょうにゅうせき》のように垂れ下っている。その寝床についている部分は、中に火気を蔵しているかと思うほど、うす赤い柘榴《ざくろ》の実の形を造って....
羅生門」より 著者:芥川竜之介
したりして、ごろごろ床の上にころがっていた。しかも、肩とか胸とかの高くなっている部分に、ぼんやりした火の光をうけて、低くなっている部分の影を一層暗くしながら、永....
将軍」より 著者:芥川竜之介
も笑声《しょうせい》が立ち昇《のぼ》った。いや、その後《うしろ》の将校たちも、大部分は笑《わらい》を浮べていた。が、俄はその笑と競《きそ》うように、ますます滑稽....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
やと》っているではないか? しかも更に考えて見れば、軍事用語も学術用語と違い、大部分は通俗的用語である。すると軍事教育と言うものは事実上ないものと言わなければな....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
は蛇や蛙とでも、思って思えない事はないのです。それも顔と云うよりは、むしろその一部分で、殊に眼から鼻のあたりが、まるで新蔵の肩越しにそっとコップの中を覗いたかの....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
、種々《くさぐさ》問答せられたげじゃ。」と書いてあるが、その問答を見ると、最初の部分は、ただ昔あった事実を尋ねただけで、宗教上の問題には、ほとんど一つも触れてい....
「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
ズイよりも偉大であるが、ゴオルスウアアズイよりも芸術家ではないと云う。云う心の大部分は、純粋な芸術的感銘以外に作者の人生観なり、世界観なり兎に角或思想を吐露する....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ロンド、並びにファラデーの三人に、光学器械に用うるガラスの研究を依頼した。化学の部分はファラデーが受け持ち、ドロンドは器械屋の立場から試験を行い、ヘルシェルは天....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
をしていた。その楽器は古くてこわれかかっており、彼自身とおなじだった。演奏中の大部分は、二、三本の絃をひきならすだけで弓を動かすたびに頭も動かし、新しい二人組が....