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部局
「部局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
部局の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の変化を似せて、大小の黒子までを一つ残らずモデルの通りに染め付けた上に、全身の局
部局部の毛を床の上の少女と比較しつつ、理髪師も及ばぬくらい巧みに染め上げて、一々....
「虚子君へ」より 著者:夏目漱石
て行けば好いという人があるように、芝居も大体の構造なんか眼中におく必要がない、局
部局部を断片的に賞翫《しょうがん》すればよいという説――二宮君のような説ですが、....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
るとそろそろむつかしくなる事が予覚されるようになって来た。まず第一に困った事は局
部局部を見て忠実に写しているといつのまにか局部相互の位置や権衡が乱れてしまう。右....
「地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
成される。これを基礎としてそれから二等三等三角網が張り渡され、それを目標として局
部局部の地形測量を仕上げられるまでのいきさつは、およそ素人の想像に余るものであろ....
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」より 著者:夏目漱石
中へ入って急所を突いた答えも、すれば出来ないではないが、それでは却《かえ》って局
部局部を挙《あ》げて論ずることになって不本意であるから、斯《こ》う云う全体を掩《....
「プロ文学の中間報告」より 著者:宮本百合子
る時期であるから、この三つの事情は相互に絡み合いその上外部とのめり張りによって局
部局部では凹凸がはげしく、今日ほどプロレタリア文学の内容が雑多、複雑であったこと....
「見えざる敵」より 著者:海野十三
が早いかすぐエレベーターの方に駛っていた。社長を至急探しださねばならない。 工
部局の警官隊がロッジ部長に引率されて、レーキス・ホテルにのりこんできた。休憩室の....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
とを対比させて見れば私の云う意味は相当明らかになろうと思う。或いは文部省の例の武
部局長や粟屋次官と、誰でもいい純文芸派なり文芸復興派なりの文士とを対比させて見る....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
部省のすることがなくなりはしないかという、素人臭い心配の一点だけである。警保省文
部局ということになりはしないかという点だけが只一つ心配なのである。それも、文部大....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
巷である。この辺でたまに、拳銃の音が聞えることもあり、拳銃を手にして駆けている工
部局警官の姿が見えることもあるが、行人はあまり振向きもしない。そんなことはもうつ....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
、舟で田舎へ運ばれ、肥料として売却されている。この売上代金は更に莫大だ。嘗ての工
部局時代、右の電力費用は年に約百万元だったし、汚水売却の収入は年に約千万元だった....
「調査機関」より 著者:中井正一
、GHQによって推進された新たな調査機関が続々と生まれた。国立国会図書館とその一
部局たる調査立法考査局はその最大のものであろう。国会図書館はまた各官庁に支部図書....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ほかに覚えはないのか。しらばッくれやがると承知しねぞ」
そういって置いて大股に
部局の隅まで行き、本棚から写真帳を取りおろしてその中から写真を一枚撰び出す。それ....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
と、盗まれたのか、置忘れたのか、鞄が無い。 S氏の仰天しまいことか! すぐに工
部局や領事館にとどけ出て、鞄の取り戻しに狂奔した。無能では世界第一の名をほしいま....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を極めておる天地間の無限の組立てを、有限の人間が経験知識して行くものですから、局
部局部であることを免れません。そしてその真理は変っても行きます。それによっては、....