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「部曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

部曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
HUMAN LOST」より 著者:太宰治
ゆくつもりです。他の雑文は、たいてい断るつもりです。 その他、来春、長編小説三部曲、「虚構の彷徨。」S氏の序文、I氏の装幀にて、出版。(試案は、所詮、笹の葉の....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ンチメンタル》なもの」と「権力感情的《ヒロイック》なもの」との、不断に交流する二部曲である。然るに情緒的なものは――浪漫派でも象徴派でも――必然に自由主義の精神....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、その重々しい感傷性と陰鬱《いんうつ》な倦怠《けんたい》とで彼の心を圧倒した。四部曲の野蛮な頽廃《たいはい》的人物は、恋愛において堪《たま》らないほど空粗だった....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
職の団体で、その舎人出身なるが故に、詳しくは日奉大舎人部とも言うた様である。此|部曲の事については、既に前年、柳田先生が注意していられる。之と日置部・置部など書....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
のを、後に製品と区別する為にクヾにしたのかも知れぬ。……傀儡子と呼ばれた昔の漂泊部曲が、又クヾツを以て呼ばるるに至つたのは、多分は特殊の袋を携帯して居た為で、袋....
間人考」より 著者:喜田貞吉
用いるから起ったことで、丈部の「丈」は勿論「杖」の略字である。その駆使部は一つの部曲をなして、丈部首或いは杖部造等によって統率されたものであった。首はすなわち大....
山の人生」より 著者:柳田国男
案じて家にこのような者の生まれるを忌んだのはおそらくは新国家主義の犠牲であった。部曲が対立して争闘してやまなかった時代には、いわゆる鬼の子はすなわち神の子で、そ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
の終頃までは、関東はもちろん京都の周囲にさえ、やや似た境遇にある者でイタカという部曲があったこと、それから推して行くと上代において板挙と書き、後々|市女または一....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ち家の神という信仰が、近い世代までなお消えずにいたのである。 太初以来、個々の部曲家門に専属した神が、だんだんと共同の神に化し、いわゆる分霊思想を発達せしめた....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
に置いたものの如く普通に考えられている。しかしながら事実は必ずしも然らず、従来|部曲等の名を以て貴族の私民となり、半自由民の地位にあったものを解放して、公民すな....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
またその貴族には、それぞれ多くの土地人民が付属しておりました。その付属民はこれを部曲といい、天皇陛下の直属の民ではなく、各自その主人の下に、代々相ついで農業工業....