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部面
「部面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
部面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
制の範囲を拡大し得るようになることが望ましい。即ち統制訓練の進むに従って、専制的
部面は逐次縮小されるべきである。 準決勝戦時代の統制訓練により、最終戦争時代の....
「縮図」より 著者:徳田秋声
方であった。戦争も足かけ五年つづき物資も無くなっているには違いないが、生活のどの
部面でも公定価格にまですべての粗悪な品物が吊りあげられ、商品に信用のおけない時代....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
した長期性時限爆弾に関して、問い合わせに殺到した官界財界その他ありとあらゆる職業
部面の、概算三千人の群衆からのがれるためであった。なにしろそういう人々は事生命財....
「科学論」より 著者:戸坂潤
主義的要求と与件とに従って(例えば軍需工業の好況などによって)、技術が局部的に他
部面を犠牲にして不具的な発達をなす所以を先に述べた。だが、そういう一種の例外にぞ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
であることは、之によって少しも妨害されはしない。 資本主義的生産関係が、一切の
部面に於てその矛盾を蔽いかくすことが出来なくなり、特に技術はその病的高揚と不具な....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
られた――論理ではなくて、感情の・意欲の・論理にまで、即ち一般に意識のかの三つの
部面の全体を支配する処の論理にまでも、普遍化される。 * 〔P. Lapie, ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
なければならない。人々が之まで慣れ親んで来たイデオロギーは、人間の生活の精神的な
部面は、変革されねばならぬということになる。――そこで人々は之を吾が身に逼る危険....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
な段階に社会構成の原則を求めようと欲したり、又現在では最も技術的に後れている生産
部面である農村に社会の典型を求めたりしようとする、各種の農本主義に帰着するのを見....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
あまりハッキリと分離していないので、云わばトラストと「協会」とが一つになっている
部面が多いから、単一トラストが「協会」と名乗って官許の特権を振りまわすことが許さ....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
の一部であり、本尊阿弥陀仏の脇侍、向って右側の多分|観世音菩薩の像であろうと思う
部面の上半に過ぎないが、まことに美の一片は美の全体であると言われる通り、これだけ....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
ものも書かない。この面では、世界中の、政治や外交や軍事や、その他、社会のあらゆる
部面に実在した面白い事件ばかりを書く。それもメンスツリートの事件ではなく、塵埃や....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
のであった。その頃の『東京日日新聞』は社会記事を掲載しなかった。したがって、その
部面の外交記者というものもないので、わたしはやまと新聞社に電話をかけて大略の材料....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
いる。ところが日本は今、生きるか死ぬかという生活をしている。従って少くとも経済の
部面においては、雲泥の差があることは、常に考えていなければならない。アメリカの姿....
「婦人の過去と将来の予期」より 著者:小川未明
間生活を現実的に、実際的に凝視せしむるに至った。 幻滅の悲哀は、人間生活の何の
部面にも見出された事実ではあったが、殊に、各自の家庭に、最も、そのことを見出した....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
い機会となったのであろう。だから、その学問的研究というものは、日本歴史のすべての
部面を対象としてのことではなく、ここに挙げたような特殊のことがらについての、少く....